DIRECTOR’S JOURNAL

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA®

COLUMN

2022.1.17

久しぶりのコラムのメルマガです。

1月も後半になって正月ボケのリハビリからようやく本調子になってきた頃です。アパレル業界では秋冬シーズン終盤を迎え、春夏に移行する頃です。早いところでは12月から春物と称した冬にも着られるものやカットソーなどを展開しているところもありますよね。CITERA®においては1月いっぱいは基本秋冬です。でも実際に体感季節が変わってくる時期にオンタイムで展開していくのがリアルで良いのではないかと思っています。

CITERA®なので、これまでのアパレル業界の流れに合わせず、独自の流れを持っていても面白いので、まだまだ成長中のブランドですのでいろいろなことにトライし、我々にあった新たな道を見つけられれば良いのではないかと。新しくメンバーになった方もいらっしゃると思いますので、そんな想いをここに綴り伝えていければと思います。

さて、今回のコラムは写真について。
日頃、写真をたくさん撮るわけではないのですが、ここぞという時にはカメラを持ち想いのまま、目に留まったシーンや建築などを撮ったりしています。使っているカメラはLEICAの「Q」というモデル。数年前にドイツに行った際、免税もあり日本で買うよりも買いやすいので手に入れたもの。






カメラやレンズの詳しいことは分かりませんが、レンズはF値が1.7なのでボケ味がとても素晴らしく、シャープでクリアな描写がライカ独特のもの。これがあればヘタクソでも味のある絵になってしまうのです。ライカ様様です。ちなみにこのカメラを撮ったのはiPhone12です。 iPhoneのカメラも素晴らしいですが、ライカの描写力にはほど遠く、というか比べること自体が野暮なのでそれはやめましょう。

ライカと言えば憧れの「M」シリーズですが、清水の舞台から飛び降りる気持ちでMを選ぶ、なんてのもよかったのですがレンズの沼にハマって破産したくないので、レンズ一体型の「Q」にしたわけです。もちろん、被写体や表現したい気分に合わせレンズを交換すれば、もっといい描写を得られるのでしょうが、この一体型の中でどこまで納得のいく絵が得られるか、そんなことを楽しむのも悪くないのです。






年明けに散歩がてら行った日没時の鵠沼海岸を撮ったものがこちら。夕日と富士山、夕日と富士山とそれを眺める人々。




そして陽が沈み夜と昼が入れ替わる寸前の、オレンジからネイビーのグラデーションが素晴らしい。もちろん目視ではこんな風に見えていないのですが、写真独特のこのドラマティックな描写演出がとても楽しいのです。



このカメラの良さはレンズの明るさなので、暗いところでもこの様にザラつきながらもクリアで非現実的な空間に描き出してくれるのです。



先程の画像のボケ味を生かしてこの様な仕上がりになる。遠くの灯りが丸く彩られ、幻想的な1枚にしてくれます。



初詣に行った神社の参道に出る占い師のブースもこの様に暗闇に浮かび、なんだか占って欲しくなりますが実際は、とても占ってもらいたくなる様な雰囲気ではありません。

この様に僕にとってこのカメラは、幻想的に一瞬を切り抜いてくれる、価値ある魔法の道具なのです。
これからも大切に使っていきたい頼もしい道具。

カメラと洋服を比べても仕方ありませんが、CITERA®のアイテムもそんな風に愛されながら使ってもらえる様、これからも製作に努力を注いでいこうと思っています。




最後に押し売りをするわけではないのですが、どうしても言いたいので言いますがEISBAHNのパンツが本当に暖かい上に、楽で毎日穿いていたいほどなのです。ほぼ毎日と言ってもいいくらい年末あたりから今も穿いては洗っての繰り返しでスタメン状態です。ちなみに、洗い続けていたらサイドの縫い目に畝が寄ってきて、とても良い雰囲気が出てきています。

これを読んで気になった方は是非トライアルだけでも良いので試してみください。すぐに無くなるわけではないと思うので、よく考えてからで良いですがこれは本当にクセになる。今年もそう思われる様なアイテムを引き続き作っていきたいと思っています。