TRIP REPORT

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA®

沖縄はすごい。どこよりも刺激的だ。一体この地はどこなんだ?! と思うほどに不思議な所だ。国道58号線で西に車を走らせ内陸側をみれば、熱帯系植物に囲まれた、風化しかけ差し色が入った四角いコンクリートの建物が並び、まるで南米の街を車で走らせている様だ。かと思えば、日本語の標識もある。まあ、日本だから当たり前なのだが、日本であるのに外国に来た様な、まるで夢を見ている感覚であった。

この地が過去に日本ではなかったことを物語る要素が置き土産のように残されていることも、それに拍車をかけた。



今回、浜辺に行く気はほぼなく綺麗なビーチを少し眺める程度にし、後は街を楽しむことにした。少し離れた場所から海を眺めているくらいが僕にとってちょうど良い。正直言うと、この写真の茶屋にいる間は磯臭さに参っていた。でもいい景色。


さて、この日は午前中に読谷村のパン屋に向かったが店はやっていなかったので、座喜味城跡の独特な形状、空と芝生と石垣のコントラストを楽しんだ。


途中沖縄そばの昼食を挟み、南城まで向かう。浦添にある老舗だという店のゆし豆腐の沖縄そばはとてもよかった。嫌味のない強めの出汁に豆腐のほのかな甘みがよく合い、胃に穴が空いていればずっと口にしていたい程だった。。



街を通過し南城まで向かい浜辺の茶屋で磯臭い中アイスコーヒーをすすり、猫とじゃれあいしばし浜辺でまどろむ。強い日差しと熱帯系の濃い緑の間にある海の青さはいつまでも見ていたいが、磯の香りが僕にとっては異臭に感じられるので早々に退散。そして次の場所へ。


沖縄のソウルフードの一つだという「天ぷら」を味わうことに。「奥武島の中本鮮魚天ぷら店に行き、紅芋の天ぷら“うむくじ”を食え」とのことでそこを目指す。うむくじは想像と違い、餅の様な食感に芋の甘さが衣とよく合う。おやつには最高だ。小さな島のゆるい空気感に素朴な天ぷらで笑みがこぼれる。周囲をみると、何をしてるかわからない無数の野良おっさんと野良猫たちが日陰で昼寝をしている姿がまたいい。


近くにあるという「ニライカナイ橋」というビューポイントに向かったが、車をどこに停めて良いか分からず断念。しかし車窓からは素晴らしい景色が見れたので良しとする。

宿に戻る途中に目に止まったスーパー「Jimmy’s」。「ジミー」と呼んでいるようだが、ここはいい。70~80年代にかけてのアメリカの雰囲気を漂わせている。本物のアメリカではなく、僕らが子供の頃に思い描いたアメリカだ。オリジナルのクッキーやパイなんかの雰囲気は最高だ。味は試してないがその存在がいい。一体今はいつなんだ?と錯覚してしまう。


それからみんなから言われた「タコスならメキシコ(タコス専門店 メキシコ)」は、納得の美味しさ。シェルとレタスが他と違うし、申し訳ない程度のミート感がさらにいい。これはお代わり必須のものだ。





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