TRIP REPORT

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA®

ロンドンレポート後編。


ロンドンに限らずヨーロッパには移民が多いため様々な国の食べ物がある。
レストラン、マーケット、ストリートフードと色々な形で気軽に食べられるのが嬉しい。
個人的には中東系の料理が気になるところなので、ロンドン情報誌「Time Out」のチャートでトップに入っているコヴェントガーデンの「THE BARBARY」、バラ・マーケットの「ARABICA BAR & KITCHEN」に行ってみた。
中東独特のスパイスとヨーグルトが合わさったソースが多用され、日本では馴染みのない風味で味は優しいのだが、脳を刺激してくれる。

こちらもまた食べ物の話で、行くつもりはなかったのだけれどショーディッチを歩いていた時「THE BRICK LANE FOOD HALL」の前を通りかかったので入ってみることに。
一際美しい色を放っていた屋台があったので覗くと、そこはエチオピア料理の屋台だった。
グリーンを基調にした美しい盛り付けに釘付け。人集りができるのにも頷ける。
人は美しいものに弱いものだ。


今回ロンドンの街を歩いていて気になったのが、高級車のRANGE ROVER。
まあ、お国柄走っているのが多いのは当然なのだが、日本で見るものと違って見える。猛烈に欲しくなってしまう。
レンガ造りの建物や空に低く位置する大きな雲が、大きな車体をより魅力的に見せるのでしょうね。
きっと日本で乗ってもその存在感は活かし切れないように思えてしまう。
かっこいいんですけどね。


イギリスには「サンデーロースト」という食習慣がある。
日曜日にはローストビーフ、チキン、ポークなどを食べる習慣。理由は知らないけれど、お肉料理店やパブなどでは日曜日のメニューとして見ることができる。
自分としてはお肉よりも添え物のヨークシャープディングが食べたいので「HAWKSMOOR」というステーキハウスに行った。
今勢いがある人気店のようで、ロンドンには数店舗あるみたい。
ちなみに、昔は「ロンドンの食事はまずい」というのが定説だったが、近年はそうではない。
というか、1998年にロンドンにいた時もまずいと思ったことはないのだけれど。
大雑把に言うと、おそらく味付けが塩、胡椒、バター、グレイビーソースくらいだから物足りないと言うのが「まずい」と言われる理由なのでは?と思う。
まずい理由には諸説あるらしいが、僕が聞いたのは「紳士の国だから料理を作る人に対して特に文句を言わず、味の向上が起こらなかった」と言う説。
まあ、今ではそんなことはなく、食べ物を楽しむためにロンドンに旅行に来てもいいほど充実しているように思える。


ロンドンといえば、天気が良いととにかくパブの前で立ち呑みする人が多いこと、それと芝生の上に座ったり寝転んだりする人の多さだ。
基本的に天気が悪いからお日様が出ると人の表情が明るくなると同時に、街の雰囲気も良くなる。そしてパブ前には人集りができ、芝生の上にも人が出てくる。
非常にわかりやすいと言うか、生き物だなぁと感じる。

とにかく、人とお店と食べ物が溢れたファッショナブルな街であることは変わりなく、世界を代表する大都市の一つであり、空港に降り立った瞬間に匂いを通して感じることができる、エネルギー溢れる街なのである。





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