2月4日にスタートする新しい春夏もとてもコンパクト。と前シーズンと同じ書き出しのメルマガですが、内容はちゃんと違いますのでご安心を。つい先日2020年の秋冬を始めたと思ったのですが、思い返してみてもシーズンスタートのメルマガに何を書いたかは覚えていないわけでして、焦って読み返して見ましたら、真面目に純粋に思ったことを書いてました……。そんな自分に驚きです。
今もその時と気持ちは変わっておらずこのシーズンも同じなのですが、人もブランドも日々変わっていくのは当然なので、それが良い方向に変わっていったり、一瞬違うぞ?と思っても進化の過程であって付き合ってみたらすごく良いことだった、なんてこともありますので生ものというのは面白いですよね。でもデザインが関わるモノというのはパッと見て良いと判断できなとダメだと思うので、良い方向で変わっていくように努めます。
とにかく時代は高速で移り変わっていて、社会を構成するもの全ての新陳代謝の度合いがものすごい。その中で生き抜くには、やはり時代に媚びたり中身の無い上っ面なモノを作らないことなので気が抜けません。テキトーにやったらこれまで苦労してきたことが泡となって一瞬で消えてしまいますからね。もうね、「内臓以外見せるところありません」てくらいお見せしていかないとダメだなと。どうやら世間の噂では、「風の時代」に変わったとかで心機一転というか、改めて心を入れ替えて精進するには良いところでもありますしね。CITERA自体はこれまで同様ですが、そこに向き合う姿勢だけは常に新鮮でいられる様にしようと思います。良いところはそのままで、足りないところは補ってより良くしていければ、という感じです。
ということで、この春夏はこれまで以上にシンプルでクリーンなところがCITERA以上にCITERAなのではないかと。削ぎ落とした分ディテールを浮き立たせたという意味です。好きな箇所に突っ込んでいった分、独りよがりにならない様にベーシックで誰もが安心して使える。だけど、確実にスポーツブランドやファストファッションのそれとは違う。僕はそういうのを「配慮のある服」と言うのですが、もっとわかりやすく言うなら「知性的ファッション」。でも自分で「知性的」とか言ってしまうのは知性の無い証だな、と思ってしまうので、「知性的ファッション」はここだけの話ですよ。
通気性の高いジャケットとパンツは合わせて着ても単体で着ても良いですし、サンダル、ブーツ、スニーカー、革靴のどれとも合います。生地が上品な質感なので、足元を替えてもゆるく見えないですし。品のいいスッキリとしたカーゴパンツって意味あんのかな~って思いましたけど、大アリですね。エリート士官って感じでモテそうですし。「モテる」って言っておけば売れますっていうインチキ・マーケターの受け売りみたいに思われるので「モテる」とか使うのは以後やめておきますね……。
インディゴのTシャツって探すとあまり見つからなくて、あ、見つかるんですけど余計な主張のあるやつとか、製品染めでステッチが不自然な染まり方とか、ちょっとトライバルっぽい方向だったりとなかなか難しくて。なのでモダンな街に似合うインディゴTシャツってのはこういうのだよな~、とイメージして具現化したのですが、糸の染めムラが杢っぽくてそれが、コンクリートとかアスファルトの無機質なものみたいで街に溶け込めるんですけど、インディゴの鮮烈な青が人目を惹いてモテそう。あ、使っちゃった。
デニムってのはちょっと野暮ったいけどそこが良いわけで、他のアイテムでその野暮ったさを可愛く、もしくは格好良く昇華させるかが肝なのですが、ドライで張りのある生地を使ったTシャツとかシャツといったきれい目なトップスで合わせるのが僕は好きですし、11オンスと少し肉の薄い黒いデニムはゆったり目なので、特にそういったトップスとよく合います。
今シーズンも六本木と銀座のバーニーズでの店頭販売がありますので、実物を見たい方はご足労お掛けしますがそちらを是非覗いてみてください。詳しい日程などは後日メルマガが届きますのでそちらでCheck It Out、Yo-!(90年代のYo! MTV Raps風に)。
3月初旬にまたデリバリーがありまして、シャツとかバックポケットがかわいいイージーなパンツが。4月にも気軽な感覚で使えるバックパックやショルダーポーチなんかもありますし、その他にも予定しているのでメルマガなどでその都度お知らせしますね。
そんなワケなので、今シーズンもCITERAも他のブランドの5分の1程度でもいいので気にしていただけたらとても嬉しく思います。贅沢は言いません、メルマガとかコラム的なコンテンツだけを楽しんでいただくだけでもいいので、どうぞ宜しくお願い致します。