PRODUCT STORY

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA

 

ドイツ語で「港」の意味のHAFENと名付けたのにはワケがある。港は様々なヒトやモノが入ってきては出て行く場所。良いものも悪いものも入ったり出たり。できることなら、良いものが入ってきて、悪いものには出て行って欲しい、なんてそう願うのは人ならば誰もが思うはず。そんな気持ちを込めて、着た人の人生に良い風、新しい風をもたらしてくれるものなら良いなと。


通気が良いということで単純に「ベンチレーション・ジャケット」なんて呼んでも面白くもなんともない。そっちの方がわかりやすいというのは良くわかる。けど、なんだか夢がないし、それは他のブランドがやってくれているからCITERAでは分かりにくいかも知れないけど、回りくどくてもモノにしっかりと思いをのせて皆様のところへ送り出したいのです。

そんな気持ちのことはいいからアイテム自体のことを教えろ!なんて聞こえて来そうなので、そういったお話はこの辺にしておきましょう。






あ、そうそう、このシーズンからアイテムページのディテール画像にはいたずら書きの如く簡単な解説の様なイラストを載せてみました。「商品にプリントが入ってる?」なんて思う人はいないと思いますが、万が一そう思われる方がいると困るので、一応ページにはその注意書きをつけていますが、そこに気づかないこともあると思うので、ここでも記しておきます。そんな落書きと合わせて僕のコメントでディテールを説明しています。

さて、このジャケットとパンツには通気をよくするために空きを持たせてあります。ウェア内の熱が外に逃げるためでありまして、決して縫うための糸が足りなくて、とか、縫い子さんが手を抜いてとかじゃあございません。換気が重要な世の中になりましたからね。まあ商品説明で色々書いてますので、通気のことを今更これ以上掘ることもないので他のことに触れましょう。


AUTOBAHNというアイテムからこういったジャケット類は、PERTEX ® UNLIMITEDっていう機能素材を使うのが流れとなりましたが、日常着としては機能もありながらとても扱いやすいというのが理由です。頑張ってGなんとかテックスとかその手のもの使っても日常的じゃ無くなりますし、こういうアイテムでそこまで高機能でも意味ないですからね。身の丈にあうものというか、適材適所みたいな感覚で選んでいます。21世紀のコンクリートの上とビル内で着るならこのくらいがちょうどいい。


安藤くんという友人から久しぶりに連絡があり、「CITERAは背伸びしないのにカチッときまる」と言われたのですが、なるほどなぁ~と思いました。カッコつけたくないけど格好いい方がいいし、着心地的には楽なものがいいけど見た目は社会人として気を使ってる、そんなウェアがいいと思って形にしていますので、その言葉を聞いて納得しました。自分ではわかっていながらもいまいち自覚がないというか、客観的に見れないのでそういったことを聞くことで改めて自分の思っていることがよくわかると言いますか、見えてくる様になります。とりあえず今のところブレずになんとかできているなと。

アイテムについて全然触れてませんねw。告白しますけど僕、宣伝するのが苦手なんです。ブランドの仕事しておいて宣伝が苦手ってもうダメ過ぎですよね。だって照れ臭いじゃないですか。口数は多いのに照れ臭いとか頭おかしいですよね、言ってることとやってることが違うし。


頑張って仕事します。ジャケットもパンツも軽くてストレッチが効いているのでとても楽ちんな着心地です。ジャケットは前が開いてますから体感的にはそれほど感じづらいと思いますが、パンツはスースーですから。早くはきたいけどまだ寒いですよね。シルエットもいいしサイドのベンチレーション具合もなんだかアクセントとして洒落てますので。


このパンツはベルトループもついてますので、ベルトしてシャツを入れれば違和感ないですしね。通気がいいから暑い季節にシャツインしても気分的に楽ですしね。


家で仕事する方も多いと思いますが、家着の様な着心地のお洒落着でシワにもなりづらいし、ガンガン洗濯もできるので、これ結構やめられないと思うんですよ。CITERAのウェアってそういうものが多いです。というかほぼそんなアイテムですかね。着心地もデザインも不思議と飽きないですし。まぁ、味濃い目のメインディッシュにはなれないけど、それを引き立たせる白いご飯(しかも粒の大きさを揃えた上等のコメ)になりたいです。

最後の食事は何がいい?って聞かれると「炊きたてのご飯かも」ってのが僕の答えなんです。


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