PRODUCT STORY

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA

 

買った方、買うかどうか迷ってる方、いらっしゃると思いますが、実際にどんなシーンで着るのか、着ようと考えているのか、それぞれイメージがあると思います。デザインした者としてイメージしたシーンは全てですw。冠婚葬祭は勿論、あっちにもこっちにも着ていけるジャケット&パンツ。セットでも単体でも。バチバチに決めたいのなら高級なスーツを着ることをお勧めしますが、仕事も含めた普段の生活の範囲内であればどんなシーンでもいいアイテム。




 

そう書いてて、何となく無責任なのかな?とも思うけど、実際そう思いながらデザインしてたわけなので仕方ない。自信を持って「どんなシーンでもいい!」と言い切ろう。パンツなんてキャンプにだってはいていけて、アウトドアブランドのシェルジャケットとも相性いいだろうし。流石にジャケットはキャンプには不向きだけど、コーチジャケットと同じ様な感覚で使うのもアリ。というか、そういう感覚でジャケットを着るために作ったわけだから、仕事以外でもガンガン着てみるべきだ。むしろ着たいからこういうのを作っているわけでして。



 



止水ファスナーが今っぽいし、それがあることでくだけた雰囲気を作っているし、ジャケットのパッカリングはお洒落着感を出している。パンツも止水ファスナーがアウトドアっぽい雰囲気を作りつつ、その延長のサイドラインが洒落っ気を出してくれてるし。そこに上品ながらハード感のある生地がプラスされることで、アウトドアやスポーツブランドの出すものとははっきりとした違いを作っている。

 

生地の展示会とか生地帳とか見てて思うのは、安くて機能を持ったものが多いということ。安いってことは機能といっても数値でしか表現できないような、実際に使って体感できるか怪しいもので、大して意味のない機能性ばかりが蔓延してる。そしてそれがよく使われているんだと。みんな藁をも掴む感じなのだろうけど、はっきり言ってその生地の意味があるのか無いのか分からない機能にすがってるだけに思える。

本当に大事なのは、どんなものが作りたくて、もしくは欲しくて、その想いに生地とか機能が見合っているか、である。そういう気持ちや想いの無い、何となくマーケットの同調的雰囲気だけで作られている商品なんてクソだ。それらしい言葉と写真をくっつけて売っているものになんて、自分の大切な時間を使って作ったお金を使う価値はない。



 

こんなことを言ったらいけないのかもしれないけど、CITERAのアイテムを買うよりも、もっと家族と自分の人生を豊かにするために使うべきだ。もちろん、その人生を豊かにするための一つにCITERAのアイテムを購入することが含まれているなら、それは本当に素晴らしいことで、とても嬉しいこと。既にそれが成立しているのあれば、僕とあなたのリレーションシップは揺るぎない完璧なものである。


 

だからこそこれからも今以上に、想いを持ったアイテムしか作ってはいけないし、今よりももっと豊かさを直接感じられるアイテムにしていかなければならない。なかなかの重責であるけれど、そうであればあるほど真剣に取り組めるし、楽しい作業でもある。

なかなかこういうことって今の社会では理解されたり、表に引っ張り出されたりしにくい。「きれいごと」として無視されがちだが、とても大切なこと。



 

生きている以上、経済活動は避けて通れないので、その「きれいごと」で経済が回る仕組みがメインの世の中になることがこれからは必要だ。そうでないと人の心は押しつぶされてしまう。もちろんそういう仕組みで回っているものもたくさんある。CITERAもその小さな一つであるべきだと思う。

少々青臭い話ではあるけれど、世の中は新しくなり始めているように思う。そんな意味も込めた「NEU」なのである。



 

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