なんだかすごいですね今時っぽい。
世紀末はもう過ぎたっていうのに世紀末より世紀末っぽい。
実は世紀末よりも世紀初頭の方が世の中は混乱するってことですかね。
歴史をみると、確かに19世紀末よりも20世紀に入ってからの方が嫌な出来事が多い。
産業革命以降、それまでと比べ物にならないくらいのスピード感で科学発達や人口増加が おこっているから仕方ないか。
9.11で世界秩序も変わったし、中国の発展によって起こる世界的な影響は良くも悪くも大きいし、なんだかすごい時代になったもんだ。
そんでもって日本の後退感も誰が見ても分かる程に浮かび上がってきたし、時代の変わり目が急加速してるから振り落とされないように気をつけないとですな。
とは言え、いつの時代もいろんなことが起こるのが文明社会ってことを常に意識しておこう。
で、なんでしたっけ?
今回は MARTAシリーズについてでしたね。
まずね、これは生地が良いんです。
コットンっぽいけどポリ100%。
暑い時期にちょうどいい、速乾ってやつ。
「これ厚いの?薄いの?」と思ってしまうようなよく分からない質感だしね。
薄いけどしっかりしてるからだと思うんですけど、厚めの生地という錯覚をしてしまう。
ロングのMARTA PANTSを履くと、薄い生地ってのがさらに良くわかりますよ。
風にはためくから「あ、これ薄いんだな」と気づく。
それでそのはためき方がエレガント。
まあ上品な生地ですよ。
そんないい生地なので、シャツとショーツと長ズボンの3タイプを。
単品で着るのが普通だと思うけど、上下で着るなんていうのも面白い。
すごいオシャレ感が出るから狙って着る以外はあり得なくて、なのに単品だと全く普通の仕立てのいいお洋服ってところも面白い。
撮影中、ベージュ上下で着ていると「中東のホテルマンぽい」と笑っていたのが印象的。
これを着る人に言っておきたいのは、「コーディネートなんて考えずに適当に着るべき」ということ。
多分その方が絶対に格好いい。
もし考えたいなら「上下で着るべき」。
考えずに何となく上下で着た場合、鏡やガラスに映った自分を見て多分びっくりすると思うから。
それくらいコスチューム感が強い。
なので上下の場合は絶対に先によく考えてからにするべきだ。
そもそも名前から面白い。
「マルタ」って。
由来は「丸太」ではなく「マルタ島」。
その頃、ちょうど漫画で「丸太」って名前のキャラクターで問題になってたから、やめた方がよいかとも思ったけど全く関係ないし、洋服だし気にするまでもないか、と。
これ着てマルタ島にバケーションに行きたい。
地中海の真ん中辺りにあるマルタ島は一体どんな場所なのか?一度は行ってみたいと思っているけど行けずに人生を終える可能性もあるので、夢にだけは見ておこう。
正直言ってしまうと、これ自体は何か特別なものではないけど細かいところに自分なりの拘りはある。
適当に快適なシャツやショーツ、パンツを作ったわけではなく、「生地がポリ100%だから絶対にベーシックなデザインにする」が始まりで、「爽やかな時や暑い時に着たいもの」をベースにしてポケットの形状、位置、ボタン、縫い方、色、形をそれぞれ理想の形に決めた。
基本的にベーシックなものが好きなのは、中学1年から20歳くらいまでやってたスケートボードの影響だと思う。
このアイテムは特にその影響が強いのではないかと自己分析。
無意識のうちにNATAS、GONZ、CAB、TG、HENSLEYが着てたものからディテールを集めたのではないかと推測。
まあ彼らが着ていたものは大したものではないと思うけど、えらく格好よかった。
だからこれだって何か特別なものではないが、仕立てと生地は実にいい。
そんでもって上下で着るならしっかりと狙ってから着ろ、である。
俺はベージュの方を上下で着るぞ。