PRODUCT STORY

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA®

 

トレーナーからスウェットって言い換えるようになったのはいつ頃だったか。
世の中的にはどうか知らないけれど、自分的には古着ブームがくる1990年前後くらいだったような気がする。高校生になるかならないか。
それまでは「トレーナー」で「スウェット」なんて言い方は知らなかった。
東京ではもっと早くからそう呼んでいたのかも知れないけど。
神奈川県の海っぺりの村では中学生は「トレーナー」。
僕が通った中学校ではジャージが無く、冬でも体育の授業は半袖短パンだった。
3年生になった頃ようやくトレーナーができた。
霜降りグレーで胸に学校名の入ったクルータイプ。
「御成中学校」という今でこそありがたい感じの校名。
当時はその校名を短縮させて他校の生徒からよくからかわれたものです。





 

それで高校生になるとDEP'TとかCHICAGOといった古着屋さんで無地や起毛プリントや普通のプリントのかわいいイラストものを買ったりしてた。
カレッジものを買うのはもう少し後になってから。
ランス・マウンテンが「The Search for Animal Chin(アニマル・チンを探して)」でグレーのクルースウェットを「ダルッ」と大きめに着たその感じに憧れて。
基本的にスウェットってその頃から何も変わっていない。
もちろん進化した生地のものとかシルエットが極端なものとか、パーツごとに違う素材とか、パーツごとに分かれるなどデザイン的な部分では色々とあるけど、その存在はいつまでたっても変わらず、らくちんな「トレーナー」である。




 

汚れたっていいし、首も裾も伸びたってそれでいい。
たまに乾燥機にぶっこんで伸びた部分がちょっとだけキチッとしたり。
でもまた元のデレっとした感じになる。そんですぐにまた着てしまうとても身近な存在。
だからこそ中綿を入れて普通のものより数倍も温かいものが欲しかった。
寒い日にこれ着てソファーでゴロゴロしながらクラプトンのLive DVD見たりして過ごすことを想像しワクワクした。






 

キルティングにするとモコモコ感が出て中綿入ってるのが良くわかるし、見た目にもかわいい。
そしてさらに質の良いものに見えてくる。
高級感があるというか、なんだろう…… ダイヤモンドステッチの魔力とでも言いますか、手が掛かってる感が一段と増す。高級車のシートもダイヤモンドステッチで仕上げられているのを多く見ますしね。その刷り込みかな?





 

さて、昨今中綿は必須というかワードローブに大体入ってたりしますが、それはインナーとしての存在感が高い。
中綿やダウンのシャツをミドルレイヤーにしてコートを着たりジャケットを着たり。
でもね、思うことがありまして、ミドルレイヤーやインナーって天然素材の方が安心しません?まあ100歩譲ってフリースあたり。
なんだろう、インナーってのは触った感じが優しい方がいいんでしょうね。
アウターを脱いだ室内では優しい素材の方がよりリラックスできる(ような気がする)。
とはいえALPHA SWEAT の中綿素材は天然繊維じゃ無くポリエステルなんですけどね。
まあ表も裏もコットンなのでよしとしましょう。



 

その中綿はPOLARTEC® Alpha®って素材で元は軍用の薄くても温かい優れた素材。
やっぱりこういうものが男の子にとっては頼りになるというか嬉しいというか。
「軍が使ってる」、もうそれだけで軽くご飯を2杯いけちゃう感覚。
もちろんAlpha®が開発されてもう随分経つけれど、今でも信頼できる素材なので、身近な存在のスウェットと合わせて無理やり温かい機能的なスウェットシャツに。
「機能的」という言葉とはかけ離れた雰囲気だけど。




 



さて、その呼び名に話は戻って。トレーナー、スウェット、スウェットシャツとあって、英語圏の人は「スウェットシャツ」って言うけど、日本人は「シャツ」が付くとYシャツを想像しちゃうから耳心地が悪い。
なので「スウェット」だけになったのだろうし、古着やファッション業界の人は「トレーナー」だと素人っぽいから使わなくなったのかな。
呼び名なんてなんでもいい。
着る人が安心できるものであればなんだっていい。
アレでもソレでもコレでも。
安心できる身近な存在のウェアっていいなぁ。
CITERA®のアイテムが皆さんにとってそうなってくれることを願って。




 





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