初めてコートを着たのはいつだったのだろう?多分高校生の頃だったと思う。
兄が持っていた古着のベージュのステンカラーコートだった。
コートこそ「大人が着るもの」と思っていたので、初めて着た時は大人になった気分だった。
The Style CouncilのアルバムジャケットのPaul Wellerが着ているのがとても格好よくてそれを真似したものだった。ステンカラーコートを着る動機としてのPaul Weller説はかなり高いと思う。
Mick Talbotが着ていたトレンチコートはいまいちな雰囲気なのだ……。
CITERAではお馴染みである素材POLARTEC社製NeoShell®。
コートに使っても非常に良いということが分かった。
アウトドアテイストの物だけに使っているのは勿体無いほどだ。
マットな素材に隠れた光沢感のある繊維が、裾の翻りにより時折顔を出す様や、生地の打ち込みの良さと滑らかさによる独特のハリ感がエレガントな動きを見せ、大人の余裕みたいな雰囲気を演出してくれる。
それでいて雨風を防ぎ、内側の余計な湿度を排出してくれるのだから、ファッションブランドも、もっと取り入れても良いのだが、POLARTECさんがそう簡単に使わせてくれないという事情もある。
CITERAは運営会社の実績もありラッキーなことにスタート時から使うことができた上、POLARTECが実施するアワードでも最優秀賞をもらったことがあるので未来永劫自由に使えるのだ(未来永劫は勝手に言ってます……)。
耐水性ではGORE-TEX®には劣るけど、その分透湿性は上回る。
耐水性が劣ると言ってもエクストリームな環境においても十分な数値は出しているので全く問題なし。
浸みてくることはまずないだろう。
耐水性でまずまずの数値があれば、透湿性が高い方が嬉しい。
内側が蒸れることほど不快なことはないし、人とNEW BALANCEのミッドソールは、とにかく湿気に弱いのだから。
このコートにはウエストベルトがついているが、ウエストを絞るためというよりも、後ろからの見栄えのためという方が大きい。
もちろんただの見せかけではなく絞れるし、ベルトがズレないように止めるストラップもつけているくらい本物志向。
デザインディテールとしてのベルトであって、後ろでベルトが撓んでいることでなぜか格好よく見える。
これは個人の趣味ではあるとは思うが、絶対にこれがある方が締まるというか格好いいのだ。
何もないとのっぺりとして間延びして見える。それがあまり好きではない。
絞らない時、前側にでるベルトはポケットに入れ、さらに内側のマガジンポケットにアクセスできるようになっているので、そこに流し込めばポケット内で邪魔になることもない。
その内側のマガジンポケットはiPadくらいなら余裕で入る大きさで、両側についているので自由に使える。
ワインボトルやウィスキーボトルなんかも入れたりして。
一見普通のコートに見えるかもしれないが、このコートは着ればどんな人でも格好良く見える。
肩甲骨あたりまである大きなスリット、ウエストベルトの撓み、高級感のある生地といった要素があなたを素敵にアップグレードしてくれるのは間違いなしである。とにかくオススメ致します。
ほら、そこのあなた、トライアルサービスで今すぐ取り寄せて袖を通してみてご覧なさい!