春夏シーズンにのみリリースしているこのショルダータイプのSLIDER BAG。
シーズン毎に、より使い勝手をよくするため強度や細部をアップデイトしながら、違う素材やアクセントをつけ、それぞれ違う雰囲気になるよう仕上げている。
今回は、見た目や商品名からもすぐに分かる通り「ワニ」である。
冒険家であり作家でもあり芸術家?でもあるアメリカ人ピーター・ビアードが、巨大なワニの口に入り日記を書く有名な写真がイタズラっぽくて好きだ。そのイタズラ感を出したかったわけではないけれど、寝袋にでも入るようにワニの口に入る彼のそのイージーな感覚同様に、ワニ柄を普段の生活に取り入れてみたかった。もちろん彼が入ったワニはすでに死んでいるから危険ではないし、このバッグのワニ革も牛革に型押ししたものなので、生活を危機に陥れるような値段でもない。
一瞬、本物のワ二革でと思い、そのような革を扱う専門店で値段を聞いてみたのだが、今の価格を1ケタ増やした値段になることがわかったので即却下。
本物は見た目も生々しく、傍に置くには少々ゴツすぎるかな?と思い、サンプルで1点だけ作ろうかとも思ったけれど、それもやめた。もしそれをいたく気に入ってしまい、実際にその仕様で商品を作ることになったら色々とまずいことになりそうだな、と……。
そんなわけで型押しのレザーを探したところなかなか良い雰囲気のもの(生々しくなく偽物っぽくもなく)を専門店から提案されたのでそちらに落ち着くことができた。
女性はそんなことないかもしれないが、ワニ柄の革なんてなかなか身に付けることはない、というか買う機会があまりない。過去に自分が買ったことのあるワニ柄は、アクセサリーのパーツに使われているものやスニーカーくらいだったと思う。もちろんそれもイミテイションだった。
柄自体にインパクトがあるから、ヒョウ柄の様にあまりキャッチーではないのでなかなかどうして普段のコーディネイトに取り入れるのは難しい。軽い気持ちで使えるものをと思えばこそ、世の中のサコッシュ流行りに便乗しショルダーの小型バッグに盛り込んで、人とは違う少し個性的なモノに仕上がる。ストラップがアウトドアっぽい柄なのでさらに気軽な雰囲気になるしね。
あ、ちなみにピーター・ビアードはガッチリとした体型になかなかのイケメンである。でかいワニの口に入ってふんふんと鼻歌でも歌って何かを書いている様はとても可愛らしいく、ゴリっとした一面もありながら可愛く親しみやすい姿形のCROCO SLIDER BAGの様でもあるのだ。