PRODUCT STORY

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA®

 

2019年に入り1月も終わり、2月に入るなり春夏シーズンが始まる。
STORYメルマガも通算50通目となるのだが、だからと言って何か特別なことがあるわけでもなく、これまで同様商品について淡々と語るだけなのである。
しかし、これまで商品のことだけを淡々と語ってきたかと言われるとどうやらそうでも無さそうなのが実情であり、それもこれまで同様変わることなく回を重ねていくであろう。

大切なのは重ねること。もちろん中身も重要なのだが、最も重要なのは重ねることだ。
どんなに強い戦士であっても歩兵の束には敵わない。
些細なものが重なることで大きなものになる。様な気がする……





さて今季スーツを出した。
「スーツ」とは言ったもののその言葉ほど大層なものではないが、上下合わせて着られるのだからスーツである。
CITERA®にとって初めてのアイテムではあるが、これまで数シーズン重ねてきた末に出たものと考えると、全く新しい試みでありながらもこれまでと同じ文脈にあるアイテムだ。
例えるなら、いつもの見慣れた川に向こうの方からどんぶらこどんぶらこと大きな桃が流れてきて、そいつを拾って家に持ち帰り包丁で二つに割ると中からスーツを着た元気なスーツマン(スーツを着た男)が出てきた、というわけだ。

会社勤めをしていないのでジャケットを着る機会を求められることは日常で少ないのだが、ジャケットやスーツを着たいと思うことがわりとある。
とは言え普段と全く違う雰囲気のものを着るというのもなんだか気が進まず、また着る意味もないので結局着ることもないのである。
そういう経緯もあり、これまでのCITERA®の流れで着られるジャケットがあれば面白く、それに合わせたパンツでスーツというのも良いと思った。





ラペルのついたジャケットであっても質感やデザイン面で、これまでと同じ普段着の延長線上にありながら、周りからは大人扱いをしてもらえるだろう。
「どうしたの?今日はジャケットなんか着ちゃってさ」と。
そういった作用も服の持つ機能の一つとなる。
(他の機能とかこのアイテムの詳しいことは こちらのリンクを見てくださいね)




学生でない限りこれを読むほとんどの人が仕事に就いていることだろう。
毎日スーツを着たり着ていなかったりと様々だと思う。
毎日スーツを着るのは、毎日学生服を着るあの感覚に似ているのだろうか?
今日はどのスーツを着ようか?ネクタイは?シャツは?
などのバリエーションがあるから少し違うのかもしれない。





何れにしても想像ができない。
そしてそのバリエーションの中にこのAUTOBAHNは入れるのだろうか?
入れるのかどうかは着る人の勇気とその周囲の理解次第とも思える。
「快適に清々しくハツラツと効率よく仕事をするために!」
「梅雨時に外回りなので雨に降られてもいい様に」
なんて言い訳をすれば「仕事のためなら仕方ない」と許してもらえる可能性もある。
実際に会社に着て行った際の周囲のリアクションを教えてもらいたいものだ。





とにかく、どんな服であれ自分が着たい様に着るということが大事なわけで、そういう個人の力強さが社会には必要であって、それが物事を正しい道に導く小さな粒になり重なり合って社会を新しい方向に動かしていくものだ。
こんなことを書いてきたのも世直しとか正義感の押し売りをしたいわけではなく、「スーツだけど普通のスーツを着たくなかった」ということに尽きるのだが、もしこの長いくだりに賛同してくれるのなら、一緒にこのスーツを着て自信たっぷりで社会に出て行って欲しい。




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