PRODUCT STORY

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA®

2019年の春夏シーズンが来週から始まります。
日本の場合、最も寒さが厳しいのは2月。
その2月に春夏シーズンが始まるというのは何とも?である。
でもこれは洋服界においては当たり前のこと。なので不思議でも何でもないのでこれに対して不平不満を言うつもりはない。
実際に買う側は季節を体感してから手にとるわけだから困る話でもない。
まだ寒いうちから、桜の舞う空を思い浮かべ「春に何を着ようか?」なんて想像を膨らませるのは何とも楽しいマインドドライブである。
春、夏、秋、冬の全てが同じように好きだけれど、それぞれの季節に対する楽しみ方や想いは全く違う。
だた共通していることは、心が弾むほど楽しく刺激的なことがどの季節にもやってくるということ。
季節が訪れる少し前に、その季節に関係する物質的な要素によって想像を巡らせることはこの上なく幸せなのだ。
洋服とか、小物とか、食べ物とか、旅行とかエトセトラ……。
それがあるから、これから来る寒さ厳しい2月も楽しく生きられる気がする。


2フェイス仕様の3WAYカバンを持って美味しいもの食べに2、3日の旅行がしたいとか。
マイナーチェンジのショルダーポーチ(サコッシュ)で近所を散歩がてらつくしを見つけたいとか。
ストライプとドットのリフレクターが効いたNEOCITYを着て桜を散らす春の雨に打たれたいとか。
大きなリフレクタータブがついたポロシャツを着て自転車で坂道を思い切り下りたいとか。
2ボタンジャケットのセットアップで春から新社会人として会社勤めしてみたいとか。
どれも小さな幸せであるが、いろいろと自由な空想を一足先に楽しんでいるのである。
これは作った側の特権。


正直に言おう、次のシーズンに派手なアイテムは一切ない。
春夏だと言うのに?
ネオンカラーやパステルカラーとか、背中に文字がで~ん!と鎮座するデザインとか、斬新なシルエットやデザインパターンなんてものは一切ない。
これまでだってそんな一過性の流行に躍らされたものはなかったから当たり前だけれども……。


普通だけれど、普通ではない要素を持ち、使うものとして普通以上に機能し、デザインされたものが用意されている。


こんなメールを送ってもったいぶるほど? と思われるかもしれないが、飽きずに使い続けられる良きパートナーとなるのだからもったいぶっても良いではないか。
言ってみれば、質の高い「結婚紹介所」である。


昨今、数ある大きなファストファッションやアパレル企業。
これらは様々な種類の結婚相手を紹介はしてくれるが、長~く愛せる質の高いお相手を紹介してくれるわけではないだろう。
使い方次第だからそれらが悪いなんて思わないし、これまでの日本を支えてきたり、今も世界を引っ張っているのだからその責任と功績は大きく讃えるべきだが、そこと同じことをする理由もないし、そうなっては新しいものは生まれない。

CITERA®はCITERA®だ。


よく親から言われたものだ。
僕「ハジメちゃんちはミニカー用のパーキングタワーがあるんだよ!」
親「ハジメちゃんちはハジメちゃんち。うちはうち。そんなにハジメちゃんちが羨ましかったらハジメちゃんちの子供になりなさい!」
って。そりゃ無理だ。
「なりたかったがなれなかった、だからここにいるんだよ」
そんな風に心の中で思い涙したのを忘れない。
そしてその悔しさや悲しさをバネにしたものだ。
「結果それでよかった」と大人になって思うときがある。
「うちはうち」かぁ、どこにでも落ちているが名言だ。
親に感謝したい。


一体このメルマガは何なのだ? と間違いなく思われるかもしれない、とびくびくしながらこれを書いているが、2019 Spring&SummerもCITERA®はCITERA®なのである。




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