PRODUCT STORY

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA®

 

STORY第48回は裏毛アイテムについて。
裏毛素材の代表的アイテムといえばスウェットである。
100年近い歴史を持ち、ヴィンテージではデニム同様アイコン的存在。
だが、今回の話はヴィンテージとか裏毛についての「うんちく」の回ではない。








CITERA®の中でスウェットといえば機能的な素材のものと、普通の裏毛のものがある。機能的なものについてはこれまでその都度色々と書いてきた。

そろそろ次のシーズンも近づいてきてちょうど良い変わり目の時期なので、ベーシックな裏毛アイテムをここで取り上げ、CITERA®においてのその存在意義みたいなことを改めて考えてみよう。







裏毛スウェットは子供の頃から着ていたが、その頃はまだ「トレーナー」と呼んでいた。
ミッキーマウスとかスポーツブランドのものを着ていた様な気がする。
もちろん自分で選んだわけではなく、親が買い与えてくれていたもの。
そして「トレーナー」から「スウェット」に意識的に言い換えはじめたのは、高校生の頃古着屋に行くようになり、LEVI’S 501とチャンピオンのリバースウィーブを手にした頃からだったと思う。







古着屋ではカレッジものを探し、セレクトショップでは無地のものを選んで買っていた。
NYに行った時にはニューヨーク大学の購買部に行き、チャンピオンベースの「NYU」とプリントされたものを買ったりした。
いずれも手頃で着やすく少しだけこだわりのある日常着として、その当時楽しみながら買ったり着たりしていたわけだ。

そんな経験からか、スウェットは日々のスタイリングにおいて基本中の基本というか、いや違う、それ以前に「良さそうであればとりあえず買っておいて着ることは後から考える。ていうか絶対着るし!」的なアイテムなのである。
これは自分にとってというよりも、おそらく70年代生まれでファッション消費世代にとっては共通言語の様なものだと思っている。








そんなだからどうしたって裏毛スウェットは作りたいのだ。
だからCITERA®においては気合いを入れて作るよりも、気楽に選べて「何の気なしに着れる」アイテムとして存在させたい。
生地はできるだけ良いものを選ぶが、高級すぎてもいけない。
昔だったらいいけれど、今はもうゴワゴワのものなんて着たくないし、日本製で優しく柔らかく起毛してて、リブなんかもスポーツっぽくならない様に短めでスッキリさせて。

ワンシーズン着倒したら家着にすればいい。
何度も洗われクタクタになり数倍も柔らかくなって。
その家着の着心地こそ最高だったりする。







劣化ではなく「良く育った」という感じ。
別に未来のヴィンテージウェアを目指しているわけでは全くない。
その人だけに価値があり、その人だけが似合う愛着のある1着になることが素晴らしいと思える。
そして何枚も積み上げた自分だけのスウェットを見ては悦に入る。

CITERA®にだってそんな気が緩むアイテムがあってもいいじゃないか。




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