STORY第34回はJET PACKについて。
アーバンタクティカルパックとは一体何であろうか?
「都市戦術」または「都会的戦術性」とでも訳すか……
意味はともあれ、そんなバックパックがこれまであったかどうかは不明だが、現代社会ではバックパック一つとっても、もうかっこいいとかかわいい、そして機能的だけでは済まされない。
全てにおいて効率化が求められた現代では、荷物の出し入れにまでも意識を向けなくてはならないのだ。
2泊3日で出張に出たとしよう。
着替えを入れて、PCも入れて、その他細々したものも入れる。
街中で何かを取り出す際、物と一緒に着替えが出てきても困るし、口が狭く、くじ引き箱に手を突っ込んで「当たりくじはどれだ!」なんて具合にバッグ内を引っ掻き回すようなこともしたくない。
いつだって冷静にスマートに振舞いたいのが現代人だ。
また、鬼上司からのLINEによる指令、SNSで人気をもたらすシャッターチャンスなど、現代社会では瞬時に対応しなくてはならない場面も多く、いつだって必要なものを取り出せるようにしておきたい。
バッグを肩から降ろし、目当てのものを取り出しまた背中に戻す。
この一連の流れを兵士のように10秒以内で行ってこそスマートな都市生活者だ。どこに何があるのかを常に頭の中で把握しておくためには、仕切りやポケットなどが備わっていなくてはならない。
また、混乱しないようシンプルな構造でもあるべきだ。
兵士が戦場でもたついていては命を危険にさらすように、ビジネスマンや都市生活者が街でバッグから着替えのパンツや靴下を出していては、視線という銃弾が飛んできて鼻で笑われてしまう。
だからこそ戦術的とも言えるバックパックが必要なのだ。
機能とデザインが一体となり、その全てが合理的であることで、都会にフィットするバックパックが。
それはビジネスマンや都市生活者にとってはもはや「武器」と言っても過言ではない。
少々大げさな表現でここまで書いてきたが、いいではないか。
たかがバックパックだが、されどバックパックなのである。
今季リリースしたJET PACKはそういった想いからデザインされたのだ。
街で下着をさらさないよう2層式にしウェア類とその他を分けられ、PCポケットはショックや傷から守れる位置と仕様にし、さらにタブレット、スマホ、カメラ、コード等が入るポケットも用意してある。
そして、適宜用いた強度と内容物保護のための軍用的な幌素材や、厚みやふくらみを調節するアジャスターなどは、外観的にもより戦術的な使い方に見合った仕様である。
やはり大げさな言い方だ。
文字にしていると真面目さを通り越して馬鹿馬鹿しささえ感じてくる。
でもそう思ってしまった以上正直に告白するしかない。
しかしながら、このバックパックを一度使ってみると、その馬鹿馬鹿しさとはプロダクトに対する愛なのだと思えてくる。
背負った瞬間に、その愛が背中を通して伝わってくるのだ。
CITERA®のプロダクトにある「馬鹿馬鹿しさと愛の表裏一体」は、
使ってみて初めてわかるのである。