STORY第23回はPRIMDOWN JKTについて。
寒さも強まり12月も目前、また冬がやってきた。
ここ数年、スポーツやアウトドアブランドのダウンジャケットをよく着ていたこともあり、ダウンジャケットの便利さ快適さが良くわかったと同時に、不便な点も良くわかった。
真冬に都市部で生活をしていると、野外でのアクティビティは別として、どんなに寒くても1時間も外にいることはまずない。
そして30分も歩けば身体は温まり、防寒具合では軽く汗ばむこともあるし、車、電車、室内にいることも多く、寒風に長時間さらされることもそこまでない。
そんな生活環境に適したダウンの形が今期のものとなる。
機能的には、表の素材はPERTEX2レイヤー、PRIMALOFT裏地、サイドのベンチレーターである。
ダウン数値は730フィルパワーといったところ。
風を防いで、汗をかき中の湿度が増しても諸々の機能が快適にしてくれる。
普段生活している中では、ダウンのボリュームは詰め過ぎ注意! である。
もちろん寒冷地での使用目的があるなら、ボリュームのあるダウンジャケットがよいだろう。
誰もが知っている有名アウトドアブランドの最強のものなんか特にね。
これとか、これとか……。
寒さに強いものはこちらにお任せします。
ダウンをたくさん詰めたものは都市生活では少々困ることもある。
狭い電車内の座席で着膨れは避けたいし、室内で脱ぎ傍に置くと子供が一人いるくらいの大きさになっていたり。
ショーウィンドウに映った姿が宇宙飛行士っぽくて、なんだか動きづらそうに見えたり……。
こういったことが嫌で、そう思わない使い勝手や見た目もすっきりしたダウンが欲しかった。
ではCITERAでの強みは何だろう? それは引き算すること。
都市生活に合ったダウン量にし、動きやすく、着膨れせず、脱いだ時もかさばらないものにする。
ダウンの量を減らした分、2レイヤーやPRIMALOFTで補う。
+αとして、明るい色、チェックの裏地とドローコードで賑やかし、街向けの機能も備えたファッショナブルなダウンジャケットになった。
そろそろスポーツやアウトドアブランドのものに飽きてきた様に思う。
それらのアイテムは必要な時に登場させて、街には街に合ったものを選びたい。
今の気分はそんな感じなのである。