PRODUCT STORY

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA®

STORY第22回はQUADRO COATについて。
QUADROPHENIAという長いアイテム名が面倒なので、ここではQUADROと短く。
だからと言って「QUADRAPHENIA COATじゃないとだめなんだ!」なんてシリアスに受止めずに。
呼び名なんてモッズコートでもM-51でもなんでもいい、大事なのは中身。

薄くて軽く温かい「光電子」中綿、裏地は体温を反射し内部をより温かく保てるサーモトロン。
フード内側にはボアフリースにラクーンファー。
とても軽くて温かい仕様に、ファーのボリュームで温かさが何倍にも増すルックスとなっている。

ここで一つ気になることがある。
そうこのコート、動物愛護団体に怒られそうな代物だ。
確かに分かる、そういうものを使うことに対して反対する気持ち。
「ファー部は取り外しが可能だから許してくれ!」 と言ったところでもっと怒られそうだ。
しかしだ、これがアクリルだったり、その他フェイク素材だったら、このコートに愛着が湧くのだろうか?
愛すべき要素として本物を使っていて、豪華さといった見栄のために無駄に使っているわけでは決してない。
大切に着続けたくなるための大事な要素としてこのアイテムの中で活躍してくれているんだ。
決して無駄などではなく、そこにあってくれないと困るものなのだ。

革や毛皮は豪華だからではなく、丈夫で柔らかく、しっとりと温かく、安心できて愛せるほどの質感で人を惹きつける魅力を持っている。
動物達には本当に申し訳ないが、僕らは彼らのたくさんの犠牲の上に今を生きていることを忘れてはいけない。

もちろんそれらの犠牲を最小限にしなければいけない、と思う気持ちはある。
そして、動物達にお世話にならないように努力して生活している人たちには頭が下がる想いもある。

レザー製品同様、お肉も乳製品も卵も大好きだ。
「いただきます」と言っておいしくいただいている。
この「いただく」はその命をいただいているわけで、彼らに感謝し自分の命の一部に代えさせてもらっている。
だから無駄にはできない。
彼らの存在に依存しながら精一杯生きている。

何よりしてはいけないことは「無駄」にすることだ。
殺しすぎても、食べ過ぎても、作りすぎても。

どうやら世の中無駄が多すぎる様で、あまらせて捨てているほどらしい。
それが普通なら狂っている。
そう今の世の中は狂っている。
でもそれが普通なこと。
だから狂っているのではなく、気にするまでもない。
そんな世の中。
ニュースや会話で耳にし、少しの時間だけ心を痛め、何事もなく普段の生活に戻っていく。

感謝することだけを忘れずにいれば、自ずと無駄を出さなくなり、少しずつまともな世の中になっていくかも知れない。
だから、心を痛めて眠れない夜を過ごさなくたっていいし、ハードなベジタリアンにならなくてもいい。
感謝することさえ忘れなければ。

温かく過ごせることに感謝し、冬の空の下を歩き、自分や世の中のために移動しよう。

少しでもまともな世の中にするために。

もちろん自分だって無駄にしてしまう時もあるし、何か社会的な運動に参加しているわけでもないダメなタイプだ。
ただ、自分ができる限りのことを日々の生活の中で感謝しながら努力するしかない。

それはCITERA®が愛すべき存在になるために。





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