PRODUCT STORY

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA®

 

温暖化で季節がズレてきているのは体感的に確かなことの様に思える。とはいえ、季節は二十四節気の暦通りに表情を変化させていることにも気づく。でもでも、それもその内全くのあてずっぽうの様なことになってしまうのであろうか?

季節だけでなく、世界の事情も先の読めない不安なことで山積みの様にも思えるし、現によくないことだらけである。ただ思うのは、人間ってヤツは「そういう生き物」なのだろう。繁栄を極めると、というか、天井知らずで欲を満たしたくなり、それはもう自分が欲に乗っ取られ欲が欲を呼び、衰退する。と言うと、なんだか聞こえは悪いが植物の種付けて枯れて終わり、のそれと大して違いはない様に思える。

この地球上に、「永遠などない」そう思えば、悔しい、苦しい、悲しいという現代の「3K」も受け入れられる様な気がする。世界や社会の詳しい事情は勉強のできる先生方にお任せし、市井の庶民は「人ってのは大体そんなもんだ」と大雑把に考え、人、酒、美味いものを楽しんでいるのが、精神衛生上最も良いのだと思う。

もちろん、さまざまな環境において自分の人生を全うできなかった人々に対してはとても心苦しく思い、南無阿弥陀仏と祈りと平和を願うことにしています。




 

さて、こういう内容を書けていることがどんなに恵まれているのかを、SNSや主要メディアを見聞きしてつくづく思います。どんな内容かといえば、CITERA®のアイテムのことです。

今回はその↑写真のWEAVER Iについてです。




 

もうこれは定番アイテムと言っていいもので、季節に合わせて生地のボリュームや素材感をその時々で良いと思うものを選び、デザインや付属もその時の空気感に合わせ全体的にアップデートさせている。



 

春向けで厚みのない軽い素材でありながら、テロテロではないしっかりコシがある素材、しかも光沢感がいい。これ見よがしのテッカテカの光沢じゃないところがとても信用できる雰囲気。高級ブランドみたいなテッカテカの着てる人とか、まずパッと見では信用できませんものね。もちろん、信用できそうな人ほど騙したりするから油断禁物ですが、やっぱりイメージとしては程よい具合が、パッと見のイメージは良いのではないかと。そういう意味でこのWEAVERの生地感は「信用できる人」感を与えてくれる様に思える。光沢感だけではなく、軽めでしなやかなのにしっかりとしているところも、頭の回転の早い部下みたいな感じで信用に値するわけだ。

 

気に入っているポイントとしては、ファスナーの輝き具合とそのサイドにある縦に走る畝った細いパネルのおかげでシャープな印象を作ってくれるところと、フードにつけた大きめのネーム。これはちょっとやり過ぎかなぁと思ったけれど、結構ポイントとして効いている様に思える。ガチャガチャにデザインした上でこれが付いてたら、鬱陶しかったかもしれないけど、このくらいのシンプルさとはよくマッチしていて、もう無い方がおかしいと思うほど。

 

パンツはシルエットが良い。生地の軽さのお陰もあってスウェット系の生地だと致し方ないモッタリ感もなく、上から下にかけてすぅ~っと細くなっていく感じと、キュッと締めたリブではなくボリューム感のある厚めのリブが、最も細い箇所を強調させてよりシルエットを良く見せてくれる。
それと、バックポケットもフーディと同じ金属製のいいファスナーですが、格納されているので座った時に座面を痛める心配もないです。チラリと見える引き手の輝き具合がとてもニクイです。


 

これであればおしゃれ着として十分いけるだろう。いやいや、いけるだろうではなく、これは初めからおしゃれ着だ。だからこの上下にジャケットを合わせちゃう様な上級的スタイリングも良いと思いますけど、それはまあ職場の雰囲気次第ですかね。でも今時ならよくあることなので、そんな合わせはとても良いと思います。ジャケット着てフード被ってたりすると外国の格好いい人みたいに見えますよ。外国街角スナップ的なのを想像してみてください。憧れのあんな感じなのです。

結局これからの時期、上にしても下にしてもWEAVERみたいなタイプが一番使いやすい様な気がします。


 

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