STORY第3回目は3L SHIELD PARKA / PANTSについて。
3層構造のスウェット(裏毛)素材。
これまでにも世の中に存在している素材ですが、
どうしてCITERAで防風スウェットを提案したのかを
今回はお話しましょう。
3L SHIELD MATERIAL ―
この10年程、「防風スウェットパンツ」を
様々なスポーツ、アウトドアブランドの商品の中から探し出し、
いろいろ試してきました。
その結果、全てを知っているわけではないけれど、
着心地、使用時の機能の効果、デザイン等
納得のできるものに出会うことはありませんでした。
商品を選ぶ際に一番気にしたことは、機能よりも「着心地」。
風は防ぐが、どれも硬かったり、分厚く着心地の悪いものばかりで、
街着としてはお世辞にもよいとは言えない。
あの防水で有名なG社とスウェットの老舗C社の共同商品でさえ…。
冬にこそ、スウェット生地独特の
あのふんわりとした素材感を楽しみたい。
けれど、普通のスウェットは風をよく通すので、
防寒的な意味では真冬には適さない…。
だからこそ、これまで試してきた「従来品」とは違う
「防風/防寒/着心地」に優れたスウェットウェアを
CITERAでは作りたかったのです。
DESIGN & DETAIL ―
パンツの場合は、上着よりも身体から出る湿度を逃がしにくく、
蒸れやすくなります。
サイドにファスナーでベンチレーションを設けるのもいいけれど、
スポーティーでモダン過ぎてしまう…。
それよりもクラシックなスタイルの方がいい。
サイドラインを設けた理由はそこにあります。
サイドラインパーツは3層ではない普通のスウェット素材のため、
正面と背面は風を防ぎ、
サイドからは熱や湿気を逃し内側を快適に保ってくれる。
クラシックなデザインでありながら、
通気も確保できるというわけです。
股部には伸縮性と強度のあるリブ素材を使っているので、
股関節の稼働率がよく、摩擦に強い。
そしてこちらでも通気を確保。
風を防ぐことは当然大切だけれど、それと同じ様に中の空気を外に逃すことも重要。
衣服において、蒸れほど不快感を与えるものはありません。
そして、硬く分厚い生地もそれに次ぐ不快感を与える要素となります。
上着の場合はフロントのファスナーで換気を存分に行なえます。
肘部は動きやすい様に可動域を考慮したパターン構造なので、生地が伸びる「抜け」も抑えてくれます。
フードも、膨らまず納まりのよいパターンにしています。
求めたのは、防風でありながら1枚仕立てと同じ着心地。
柔らかさもありながらハリ感を保った表地に、
ふんわりとやさしい肌触りの裏地…。
スウェットは素材次第でだらしなく見えてしまいます。
ボトムは特にそうです。
街中や、乗り物での移動において
快適で品のあるウェアを身につけることが、
CITERAというスタイルになるのです。