PRODUCT STORY

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA

STORY第2回目はHWW Tについて。
CITERAのアイテムは機能素材を使い、デザイン・用途共に現代的。
そんなアイテムの中に、一見その反対とも思える「ウール」のアイテムがあるのはなぜか?
今回はそれについてお話しましょう。

ウール100%のTシャツ ―

「ウールが天然の機能素材である」ということは広く知られています。
登山をする人なら、実際にウールの肌着で山に挑んだことがあるかもしれません。
ウールは空気を含みやすく、空気の層を作って断熱材の役割を果たします。
さらに、繊維には「吸着熱」という湿気を吸った際に熱を発する変化があり、それが他の繊維よりも圧倒的に大きいため、登山や寒冷地では機能的な肌着として親しまれてきたのでしょう。

しかし、昨今の機能的な肌着といえば合繊のものばかり。
ポリエステルとかナイロンとか。
それに反して、肌着こそ天然繊維のものを身につけたいと思うのは、どこか「安心した気分を味わえる」様な気がするからでしょう。
ただ温かく便利なだけではない、精神的にも満足感を得られる日常着が理想的-。
では、いま僕たちが着たくなる日常着に適したウール地ってどんなものだろう?
起毛しているのに肌にやさしく、ボリュームがあるのにふわっと軽い。
気軽に自宅で洗えるそんなウール地とは…。

日常着に相応しいウール地にするためには、細く毛羽立ちの少ない滑らかに紡いだ毛糸を生地に織り上げ、落ち着いた質感になるよう起毛させ、防縮加工を施す。

寒い日に肌着として素肌に着ても快適。
綿のTシャツの上に着て、その上にシェルジャケットを着れば秋を過ごせる。
シェルジャケットを中綿やダウンに替えれば、真冬でも十分な保温力。
素肌に触れれば触れるほど温かいから、あえて下に半袖のTシャツを着るのもいい…。
スタイル ―

ウールの肌着って野暮ったく昭和なイメージ…。
だから馴染みのあるカジュアルなスタイルで、デザインはVネックとクルーネックの2タイプに。
Vネックはフットボールシャツ、クルーネックはコマンドセーター。

外は寒いけれどあまり厚着をしたくない。
そんな時に、CITERAらしい機能的で親しみやすい、肌触りが良く温もりのあるウールのロングスリーブTを-。





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