DIRECTOR’S JOURNAL

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA®

LFOM Vol.17

last friday of month 2020.10.30

HAPPY HALLOWEEN!! と言っていいのかどうかさえわからないくらいHALLOWEENのことを知らないし、その習慣が血に流れていない。演歌は歌えるがブルーズが歌えない様なものだ。そもそも30日なのか31日なのかどうかもわからない。今調べたところによると31日だそうですが、知ってることを並べてみると、JACK-O'-LANTERN、TRICK OR TREATと、子供がお菓子をせびりに来ることくらいだろうか。何か「悪魔が来たりて笛を吹く」的なことなのだろうか? 隣のお宅にはお子さんたちがいて、その子たちがいつ襲ってきてもいい様にニンニクとライトと共に申し訳ない程度にチョコとキャンディーを毎年用意しているのだが、毎年来ない。「永さん家は何者かわからないから行っちゃダメよ」とでも言われているのかも知れない。お母さん、それ正解。全然そんなことないですよ、見た目とは違ってとてもフレンドリーですし、気難しくないです。酒呑めないけど。

もう一つよくわからない習慣はイースターだ。あれはなんだ?茹で卵にペイントしてそれ隠してどうしろっていうんだ?新宿の呑み屋でそんなこと言ったら、お尻の穴に隠しポコっと出して「産まれた!」なんて密室芸のネタにされそうなもんだ。キリストの復活際ってことだそうだが、それよりももっとお釈迦様の誕生日である4月8日の「花まつり」を祝った方がスッと入ってきそうだけどね。まあ何をすればいいのかわからないけど、みんなで天を指差して「天上天下唯我独尊、おめでとう!わーっ!」って酒を煽りそのままひたすら夜を徹して呑み明かすってのがいいと思うけど。クリスマスがもう一回くる感じで。あ、酒じゃなくて甘茶の方がいいよね。でも甘茶ってところがいまいち盛り上がらないところなんだろうね、もっとこうゴージャスにシャンパンタワーとか現金タワーとかで景気よくじゃないとダメだね。そもそもキリストとお釈迦様の違いなんだと思うんだけど、やっぱりお釈迦様の目の前では裸になれないってところだよね。キリストはすでにほぼ素っ裸だもん。お釈迦様は袈裟をお召しになってるから流石にその前じゃ脱げないもんね。騒げないのはそのせいなんじゃないか?なんて思ってみたり。

でもさ、結局HALLOWEENってのは仮装してみんなで街を練り歩いて毎年ニュースにもなるくらいだから、平和でいいよね。もちろん迷惑と思う人もいたり犯罪も起こるからけしからんところもあるけど、でもみんなそうやってつながりを持ちながら楽しんでいるわけだからすごくいいイベントなのかな、って思う様にします。でも今年はそうもいかないだろうから、自分には縁のないイベントだけどちょっとさみしいですね。

さてさて、筆があったまって来たところでそろそろCITERA®のことを書きましょう。HALLOWEENほどには盛り上がっていないけど、丸4年やって来てこの秋冬で5年目になるのですが、これまでにないくらいにみなさんに受け入れてもらえている様でとても嬉しいこの秋冬ですが、これまで地道に積み重ねて来た努力がようやく伝わり出したのかなと。ブランドが始まり突然売れるブランドってのはあるけど、それって結構危なくて8割がた3年後には聞かなくなったりするケースが多い。20年ちょっとこの業界を舞台袖からこっそり見て来た者としてはそう思います。というかそうでした。やっぱりね、なんでも揉まれて塩漬けにされて寝かされた方がいい味も出るし長く持ちますからね。「あ、あのぽっと出のブランドね、そのうちいなくなるでしょ」とか言われたくないですからね。

もちろん商売的に見たら、ぽっと出でも売れればそれで結果になってるわけだからいいのだけど、それを長く持たせる方が大変でね。特に始めたばかりだと色々と足りないこともあるからなおさら。そういう意味で言ったらCITERA®は徐々にみなさんに知ってもらって時間をかけてよさに気づいてもらってきたし、オンラインでしかやってない上にこの価格帯だからそりゃチャレンジでしたよ。でも少しずつオンライン上だけどみなさんと関係を持てる様になって、5回もHALLOWEENを迎えられたことは本当に嬉しくてありがたいです。そういう意味ではHAPPY HALLOWEEN!! なわけです。










今期もリリースされるアイテムが残り2つとなり、ちょっと遅れてますがもうすぐ中綿のAUTOBAHNがサイトに出てくると思います。早く出ないかな~って思ってますけど11月10日過ぎくらいには入荷なので、アイテム的にはオンタイムってところですね。これはいいですよ。今季はどれもいいんですけどね、数が少ないから特に。








それに続いてムートンを使ったショルダーポーチも出ます。どんなのかは今後公開されるサイト画像と動画をちょっと拝借してこんな感じでかわいいです。本物のムートンなので少し高いですが、素材のわりには「CITERA®価格!」って感じのお値打ちな価格となっています。多分、個人でブランドやってたら最低でも¥22,000じゃないと商売たたんで国に帰らないといけないことになるでしょうね。中は仕切りとカードポケット、ファスナーポケット仕様になっているので、これ自体で財布にもなってしまうことでしょう。外のボタン付きポケットにスマートフォンも入るから、これがあれば身一つで大丈夫。奥さんと兼用でどうぞっ! てなアイテムです。


ポーラテックの3層防風フリースのコートも好調で、その波に乗って以前の同じ素材のアイテムにもみなさんの目が向く様になって、軽くて温かくて着心地のいいものでしかもスタイル的にはアウトドアアイテムではないから、みなさんのワードローブの中でもある意味個性的な存在となって、重宝してもらえるのではないかと思っています。ヨーロピアンなワークっぽいスタイルのセットアップ、MA-1タイプやトレーニングっぽいパンツとかあるので、ご存知なかった方はぜひ一度トライアルサービスで試してみてくださいね。これは普段僕が着ていたもので、使用感もあるのでちょっと色を落とした雰囲気のある画像にするとこんな感じでかっこいい。

これらを着て夜な夜な近所を散歩して星とか月を見たりするのもいいし、仕事に行ったり、キャンプに行ったりどんなシチュエーションでも使えるコスパの良いよそ行き着。CITERA®のウェアはどれもそういうアイテムたち。いつでもどこでもあなたに寄り添えるアイテムだし、サイトとかメルマガとかコンテンツなんかもいつだってどこでだってスマートフォンさえあればあなたにお供しますから。「いつもありがとう、そしてこれからもよろしく」という、とてもフレンドリーな存在でこれからもやっていこう。







さて今月のサウンドは、PREFAB SPROUT。
肌寒くなってくると毎年聴きたくなる80年代から活動しているバンド。途中、活動休止していた時期もあるけど、2009年あたりに突然アルバムを出し、その後2013年にもリリース。そして過去の作品のデジタルリマスターが出たり。バンドの中心人物であるパディ・マクアルーンのソロ作品がバンド名義でリマスターされ再発したりね。過去から新作も踏まえて「スターダストサウンド」と言われる、ちょっと安っぽい例えになるけど、キラキラした夜空に広がる切なくてふくよかなそのサウンドは健在。ここで紹介するのを機にリマスター盤を買い直しました。ボーカルのザラつきながらも透き通った声と余韻の残るリバーブ感がリマスターによって、より一層輝きを増した様に思える。それはもう冬の空気の綺麗な夜空の様で美しくもある。空気が冷たくなってくるこれからにはCITERA®のPWB系アイテム同様にマストなサウンド! PREFAB SPROUTぜひ一聴あれ!