DIRECTOR’S JOURNAL

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA®

LFOM Vol.16

last friday of month 2020.9.25

楽しい秋がやって来た! 過ごしやすい気候で夜も長く家でゆっくり趣味に没頭したり、味覚の秋を楽しんだり、野山を散策して自然を楽しむなんてのもいい。キャンプなどは秋以降の寒くなってきてからの方が楽しいと思っている方なのですが、キャンプ人気の昨今では寒くなってきても混雑しているようなので、しばらく行っていませんけれど。とは言えこんなご時世で最近は外出を控えていたので、今年の秋は久しぶりにキャンプ場の様子でも見にいってみようかなとも思っています。基本的にキャンプで料理は極力しません。料理は家でするもの。極力荷物も少なくしたいし、食事の準備や片付けに時間を使わずのんびり過ごしたい派なので、食事はレトルトがベストと思っています。やったとしても焚き火で焼ける程度に留めます。コーヒーやお茶をいれて星でも見ながら傍の焚き火を感じてゆっくり過ごすのが最高の贅沢です。でもよく考えると、15時くらいに行きテント泊などせず午前0時くらいで切り上げ家で寝るのが一番いいかも、なんて思えてきました……。テント泊って結構面倒ですからね。それを言ったらキャンプの話をすること自体意味ないのですが、これは僕の場合ですからテント泊が好きな人も多いでしょうし、お酒を呑む方は運転する訳にもいきませんので、酒が呑めない家のベッドで寝るのが好きな者にとっての話ですので、あしからず。

毎度毎度そんなとりとめのない話で始まるこの連載ですが、CITERA®の秋冬シーズンが始まってひと月弱が経ち、9月はまだ4、5点しかアイテムの入荷がありませんけど、なかなか良い滑り出しです。ありがたいことにサイズ欠けし始めたり、すっかり無くなってしまったものもあったりで、CITERA®が少しずつ皆さんに伝わり出していることを感じている次第です。気にかけてくださって本当にありがとうございます。牛歩のようにスローペースで進んでいきますので、温かく見守っていただけると嬉しく思います。人もブランドも成長するのに時間が掛かるものです。一歩一歩確実に歩むことで皆様との信頼関係を築き、裏切ることがないよう、この先も楽しく良いブランドになることが希望です。商売もいいですが、ユーザー目線のブランドであることこそ、今この時代においては大切なのではないかとも思っています。

そんな想いのもと進んでいるCITERA®の秋冬ですが、まだ「秋冬もの」と感じるアイテムは出ていません。本番はこれからですので、寒風吹き荒ぶ都会のビル街や田畑のあぜ道を軽快に暖かく闊歩できるアイテムがここから目白押しです! ですので、10月のリリースの嵐を楽しみに過ごしてください。「あぁ、早く着たいな」と思うものを今月も丁寧に紹介していきます。






AUTOBAHNの最終地点。



自分で言ってて、とても大袈裟と思いますが、実はここにたどり着きたかったのかもと思えるような仕上がりのAUTOBAHN INSULATE。基本的にジャケットって暖かくないですよね。ウールとか昨年出した3レイヤーのポーラテックフリース3ボタンジャケットは暖かいけど、ちょっとスーツ感が落ちるので、2ボタンでシュッとしたジャケットなのに暖かいってのが嬉しい。中綿はプリマロフトなんて高機能な中綿使ってますし、上等な素材でラペルから裾にかけてアクセントをつけ、より紳士的なルックスにしてあるところがこのジャケットの気に入っているところです。内側(裏地に)もCITERA®印がこれでもかとありますし。









ウールとカーゴの相性。


ここ数年、良いカーゴパンツに出会えていない。流石に軍モノを着る気分でもないし、ブランドもののトップスやアウターに軍モノなら格好いいかもしれないけど、そこまでお洒落さんでもないし……。このカーゴパンツをはけばそこそこ洒落た雰囲気に見えるぞ! って思えるようなものがね、ないんですよ。今のマーケットには。カーゴパンツってちょっと間違うと野暮ったくなりますから、そこそこ歳を重ねると難しい。ということで作ったのがこちらの2L CARGO。スタイル的な部分だけでなく、機能としては表のウールと内側の複合繊維素材で暖かさ抜群。直でウールが触れないからチクリともしない。膝下からわざとらしくならない程度のテーパード加減でスラッとしたシルエットですし、ウールの表情と相まって、カーゴでもとても大人っぽい仕上がり。これ早くはきたいです。












グレーになってこそブラックデニムの良さが出る。






とにかくこれはいい。ブラックデニムの最高到達点、とは言い過ぎだけれど、モデルでもない人間がブラックデニムをはきこなすのは非常に難しい。いや不可能です。どうしたってうまくはきこなせないと思う。ブラックデニムの質感自体が重く見えるし、白く毛羽立つせいで変な色味になることもあり、最も困難な生地だと感じる。でもはきたい。経験上細すぎても太すぎてもなんだか格好つかないし、色が落ちてグレーになった古着をはいたら割とよかったのだけど、それもどうも貧乏くさいと言うか。グランジとかパンクっぽくはくならいいけど、とにかくイマイチ。と言うことでたどり着いたのがこれ。アタリでディテールが出ることでのぺっとせず、綺麗にシルエットが出る手助けをしている。もちろん今の気分に一番ハマるシルエットに調整したことがこのブラックデニムの一番の良さなのだけど。シャイニーなリベットが目を惹き高級感がある。なのにこの価格はすごい。この規模のブランドでこの加工とオリジナルの付属物やクリエイションで¥22,000(税抜)とは驚きです。





他にも紹介したいアイテムがありますが、この続きは今後のサイトやメルマガでお楽しみください。リリース情報などはメルマガやインスタグラムなどでチェックしていただけるのでそちらも是非よろしくお願いします。

さて、冒頭でキャンプの話をしましたが、最近買ったそれにまつわるものを紹介しましょう。









切れ味のいいヤツ。



以前から買おう買おうと思っていたのに買っていなかったOPINELのナイフ。今もフランスメイドで頑張っています。そしてこちらは少しグレードの高い木材を使った「オリーブウッド」仕様。カーボンスチール製を買おうと思いましたが、この木目が渋く使い込んだらいい味になりそうなのでこちらをチョイス。120年使われ続けている理由を堪能します。








自然に馴染むサウンド。


以前からBang&Olufsenのポータブルスピーカーを使っていて、それは旅行の際に使うので荷物にならぬよう小さいものを選びましたが、もう一個上のパワーのあるやつが欲しかったのでBeosound A1 2nd Genを購入したところ、パワーに驚きました。持っているものの倍以上のパワーを感じられます。これならアウトドアでも十分威力を発揮してくれそう。周囲のことも考えるとあまりパワーがあっても迷惑なだけなので、このくらいのパワー感がちょうど良い。室内だったら十分過ぎるくらいのパワー感。見た目もいいしどこかに吊り下げられることもアウトドアにはちょうどいいアイテム。





最後の曲まで起きていられるか?


デビューアルバムで大成功を収めたRoos JonkerがDean Tippetと共にお届けする最新作。とても心地が良い歌声とサウンドのため危険である。最後の曲まで起きていられる自信がないほど。なので聴く状況を考慮するべき音楽。大人の子守唄アルバム。