年も押し迫り2025年も残すところ1週間程度。これを読んでいただいている皆様はどの様な年だったでしょうか。
たくさんの人が生きている社会なので様々なことがあるわけで、良いことも悪いこともそりゃあるのは当たり前。楽しかったことや良かったことに目を向けて2025年も全て良かった、ということにしておくのが私なりの生き方。
もちろん反省するところは反省しつつ、忘れるところは忘れ、また来年も国内外関わらず見たことのないもの、味わったことのないものなどたくさん吸収したいと思いながら、秋も暮れに差し掛かった頃に行った韓国はソウルについてのリポートを、前回の台湾に続いてお届けしたいと思います。
台湾からの帰路に、寒くなる前に韓国に行ってしまおうと計画し、そのタイミングを見計らい紅葉も終わりかけているソウル金浦空港に到着。 しかしだ、まずは事前に様々な情報を調べる際に思ったことを一つ。日本においてネットや本などで調べる韓国情報というものは漢字表記されていることが多いということ。これ現地に行ってもハングル表記なので全く役にたたないのである。 なぜハングルの発音でカナ表記にしてくれないのだろうか。マッピングする際、現地の店舗などマップ上で探すのに漢字情報ではかなり面倒なのだ。もちろんハングルが分からない身としては漢字の方が確かに分かりやすいのであるが、現地に行けば漢字で表記されてないわけで……。 と一人ブツブツ文句を言いながら様々な情報源を漁りなんとか鬼のマッピング。韓国では米国のGマップは「使えないらしい」というのは知りつつも、とにかく今回は韓国食倒れマップといった趣きに。
今回のソウルは、以前行った際に行けなかった市場を中心にローカルな場所を巡る旅となる。本当は、プサンやテグなど南の方にも行ってみたかったのだが限られた時間に遠方エリアまでの移動をも詰め込むのは良くないため、それはまた今度としローカルなソウルをじっくりと見てみることに。
飛行機に乗り込み自分の住むエリアや富士山を上空から眺めつつ、事件や事故に遭わず無事に帰って来れることを祈りしばし空の旅を味わう。
韓国まで2.5時間ほどだが機内食が出るのはどうなのだろうか? ここで一食分を潰すわけにはいかない。
空腹で現地に乗り込み、できる限りを食い尽くしたいのだ。軽食も入れるとして、1日5食換算で回る店をシュミレーションし準備は万端。到着は13時頃。現地に乗り込み遅めの昼食から始めるために機内食は断固拒否。機内に立ち込めるビビンバの香りをおかずに水を飲み第一食に備える。
とったホテル近くに半端ないローカル感を漂わせる店を事前に見つけた。そこを調べるとグルメな韓流シンガーのソン・シギョン(鼓膜の恋人やバラードの皇帝と言われているらしい)がこの夏に紹介している自身の動画コンテンツにヒット。
超ローカルな味と雰囲気であるとソン氏絶賛の店であった。店名「ナムドボッサムパジョン」、チャンハンという中心から外れたエリアにあり、観光するポイントなどは皆無。
実に韓国の日常といった街並みでまあ渋いことこの上ない。上野と浅草の間のなんでもない様なエリアといった雰囲気。さて韓国での一食目は茹で豚だ。
メニューは極端に少なく、茹で豚が大中小、チヂミが何種かあってあとはサメのキムチだったか。メインの豚のサイズはどれを頼むべきかを考え、とりあえず小でいってみることに。
程なくして考えられないほどに盛られた量のキムチ(牡蠣入り)が運ばれてきた。間髪入れずに小とは思えない茹で豚とその他お約束のパンチャン。そして時間差で海鮮チヂミが到着。2品頼んだだけなのにテーブルはフルオーケストラのステージ状態。もちろん食べきれぬ量で、eat or dieの致死量である。
お味のほどは「バラードの皇帝」お墨付きなだけあってどれも吐息が漏れるほど美味い。店内は現地人のみとなり、まだ到着ほやほやな旅行者丸出しチームからしたらかなりの緊張感だ。皆、仲間とソジュを飲み交わし、勢いのあるハングルを撒き散らしながら肉やキムチを頬張り楽しんでいる様が実に豪快でいい。こちらのことなど気にも留めていないであろうこともわかり、少しは気持ちが楽になる。
日本人からしたら規格外ポーションに面食らいつつもテンションは上がり、酒も飲まずに黙々と肉とキムチをスプライトで流し込んでいく。隣にはどうみても学生の様なヤングガールズもソジュをクイっクイっと調子良く呑み進めているせいかご陽気になり、不慣れなこちらに興味を示し「日本人?お酒飲んでないの?!」と声をかけてきた。酒はデフォルトなのだろう。
呑めないことを伝えると鳩が豆鉄砲喰らった顔つきで残念そうにしている。どうやら乾杯がしたかった様だ。スプライトのグラスを差し出し無理やり乾杯し、情報交換をしながらしばしご歓談。お互い英語とアプリを駆使した複雑で奇妙なコミュニケーションは現代ならではの交流スタイルを楽しみながら、豚とキムチとチヂミでこちらが豚になるほどに腹を膨らませ、完食できない申し訳なさを残しガールズに別れを告げホテルにチェックインのため店を退散。
恐ろしいほどのポーションで供される料理たちにこの先も飲み込まれていくことになることを暗示する宴であった。遅い昼食の予定ではあったが、もう何も食べたくない状態で、1日5食の計画はこの時点で既に崩れ落ちたのだった。
とにかく歩こう。歩いて消費していかなければ腹も減らないだろう。タクシーが安いのでタクシー移動を考えていたが、できる限り歩くことを心に決め、チェックポイントを潰していくことにしよう。中心エリアを外した理由は、ローカル感を味わうこともあるが、贅沢な広い部屋を確保するためでもある。高級ではないがデザイン重視の小洒落た欧米的内装のリビングのある部屋で、虫けらのようにひっくり返り満腹感が落ち着くのを待つ。
夜な夜な近所を徘徊するつもりだったが満腹感も収まらず、近所のコンビニでコーヒーや水を買いその日は終了である。
天候に恵まれた翌朝、お腹の具合も普通に戻ってはいるが、流石に朝ごはんを食べる気にもならず飲み物を買いつつ、3~40分かけてキョンドン市場まで歩いてみる。欧州高級車ディーラー街、キッチン・バス・トイレなど水回りの資材街などを歩き流しながら市場に到着。
ここは全ての食材が揃う食の市場な様で、かなりの規模と勢いで圧巻。都心にこんな場所があることが羨ましい。食が一大エンタメコンテンツである時代にこの規模の市場がいくつもある都市を思うと、音楽エンタメ産業に次いで天下を取れるのではなかろうか。
あまりの情報量の多さに目が眩み、何故かゆるいイラストのキャラを持つ小さなコーヒー屋でランチ前に小休憩を入れる。知らなかったのだが、この国はコーヒーといえばアイスなのだそうだ。何も言わないとアイスが出てくるほどらしい。確かにチェーン店のコーヒー屋を見ても肌寒い朝であっても皆アイスを飲んでいたほど。面白い文化である。
朝ごはん、ましてやおやつも入れる気分にもならずで2日目にしてすでに1日2食説が浮上し計画を練り直す必要が出てきた。とりあえず2日目の昼食はここキョンドン市場でフライドチキンを頬張るつもりなのだ。韓国といえばフライドチキンだそうだが、いくつもチェーン店が存在しエンタメ感のあるモダナイズされたものもあるが、我らは昔ながらのシンプルなものをいただくつもりだ。まずは基本をおさえておきたい。
そして昨日の教訓を活かし最も少ない量をお願いすることで次の食事に繋げたい。あれもこれも食べたい気持ちを堪え、シンプルに最低限の量を。広大な市場の外れにある「ナモンフライドチキン」。ほぼ味付けなしの衣を纏ったものと味付けされたヤンニョムをいただく。有難くも半身よりも少ないお試し的なのかおやつ的な分量で次へのパスは成功だ。
揚げたてなのでカラリと軽く、香ばしい香りが鼻に抜けこれまでにないフライドチキン体験。ヤンニョムは甘すぎるが、味のコントラストを考えれば成立している。とにかくこちらもローカル感の高い店であり、じゃぶじゃぶとコアな漬けダレにつけ込まれている気分がし、もうどうにでもして!と思えるくらい気分が高揚してくる。揚場が店先の通りに面しているのも実に親しみやすい店なのである。ここは割と有名みたい。
かなり色々と書きたいこともあるのだが、一つの事柄にもそこそこ書きたいことがあるために、かなり進みの悪いリポートになってしまった……。ということで次回に続くのだが、次回12月30日の配信版は年内の駆け込みとばかりに、もっとテンポ良く多くの情報を詰め込んでいければと思い書き進めていきます。それではどうぞ良いクリスマスをお過ごしください。Happy Holidays!!
BACK TO INDEX