先日の台風では相当な被害や足止めをされた方もいたことかと思います。まだまだ台風シーズンは続くので、どうかご注意ください。被害があっても最小で皆様が安全でいられることを祈っています。子供の頃、沖縄は台風が多く来るため、建物がコンクリートで頑丈に作られている上、各家の屋根瓦や玄関先にシーサーを配置させ守っている、と聞いたことがあります。しかし、守っている、いや守ってもらいたいという気持ちはわかりますが、台風は無理ではないでしょうか?コンクリート作りは大いに守ってくれる要素ですが、シーサーに関しては気持ち的には良いかもしれませんが、台風による暴風は難しいのではないかと。その様な揚げ足を取るようなことをわざわざここで言わなくても良いですね。気になってしまって書かずにはおれなくなりましたので、悪しからず。
さて、先週に続いて沖縄の旅。毎回行くたびの楽しみとしている「メキシコ」のタコスにあり付けず、「チャーリー多幸寿」でなんとか収まったとお伝えしました。沖縄といえば本来はタコライスなのではないか?と思ったのですが、タコライスにさほど魅力を感じずほぼ無視しています。もちろん「キングタコス」というお店が有名なことも存じていますし、というのが本音でございます、やはりどうもタコライスの魅力に気付けないでいますし、今回の沖縄でも全くと言っていいほど気にならなかった、と言うのが本音でございます。沖縄のタコライス推しの皆様、どうも申し訳ありません。
こんなことを書いたのも、沖縄に行っても殆ど何もせずに過ごしているため、前回のレポートで書いた以上のことはもう既になく、トリップレポートとは言えないもはやただのコラム的な内容になっていることも言っておかなければならないでしょう。そんなわけもあり、画像もあちらで撮った数少ないものを内容とは関係なく載せています。
実際に行ったのは5月で、その頃はいつも梅雨に突入するかしないかの不安定な時期のため、雨を覚悟で行っています。ラッキなーことに今回は沖縄を後にした翌日に梅雨入りとなり、一度も雨に降られることもなく天候には恵まれました。曇りの時もありましたが、雨に降られないということは実にいいことで、日頃の行いが良いからだな、と思っている次第です。現在8月の半ばとなりますので、この時期といえば終戦、もしくは敗戦の日を思い出されるわけです。日本列島では唯一陸上戦が展開され多くの犠牲も出ているわけで、なんとも痛ましい気持ちになり、戦争なんて起こすものではない、と思います。国を管理、運営する方々には本当にそうして欲しいと思うわけで、我らの生きる今この時が「戦前」として記憶されないことを望みます。
今回泊まったのは北谷。行きませんが海も近く、アメリカンヴィレッジからも近いエリア。大きくはないですが栄えた地域のちょっとしたリゾート地区といったところ。部屋でゆっくりしつつ、街やピンポイントで目当ての店に行くのはいつもと同じで、外に出てそこらの猫とじゃれ合いなんでもない時間を過ごしていました。いつでも来れる近くの外国感が毎年この地に足を運ぶ理由ですが、前回書いた様に地の食べ物を味わうこともこの地に来る理由です。
今回はフルーツをたくさん買って帰ったのですが、パイナップル、パッションフルーツ、そしてバナナ。アップルバナナというのが特にお気に入りで、サイズは普段食べているものよりも小さいのですが、質感と味の濃厚さが堪らないのです。各所の道の駅に行き、良さそうな果物を買い込むわけですが、どれも追熟させてから食べるので旅行から戻っての楽しみとなります。僕が沖縄に最も南国らしさを感じるところは、こういったフルーツであり、それらを口から自分に取り込むことでその地の情報を身体に刻んでいくのです。
島バナナというのもありますが、これも同じ様に小さくて滑らかでありつつもっさりとした質感が南国の豊かさを味わわせてくれるのです。バナナって当たり前にあるものだから、フルーツという感覚すらなく手軽にお腹を満たしてくれる「とりあえずの便利な食べもの」という認識であって、時間のない朝に味わうこともせずにただ詰め込んだり、小腹の空いた時に熟れてるのかどうかも考えず、他のことに意識を向けながらただもぐもぐしてお腹を満たすといった、とてもコンビニエンスな食べ物ですが、改めてこう書いてみるととても失礼な扱いをしていることに気付かされるのです。
沖縄でのこのバナナ体験があるからこそ、普段邪険に扱っているレギュラーのバナナに対しても、向き合い方を改めなくては、と思えるのです。やはり旅をすることで人は謙虚さを取り戻せる様にも感じます。旅などしなくとも、謙虚でいなければいけませんね。猛反省した暑い夏の日でした。一通りこの様に書いてきて、僕にとっての沖縄は、沖縄そば、タコス、何もしない、そしてフルーツを買って帰るための贅沢な場所、ということもわかったのでした。