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世界は閉ざされてしまった、参ったなぁ。子供の頃、21世紀はとても自由に飛び回れる世の中と想像したもんだ。車は空を走り、宇宙旅行もでき、ロボが家族の一員とか、そんなことがよく描かれていたもんで「そうなるもんだ」と思っていた。しかし、相変わらず車は道路の上で渋滞してるし、宇宙どころか飛行機にさえ乗れないし、ペッパー君は隅っこに追いやられ首をもたげてホコリを被っている。それが21世紀の現実だ。あぁ、なんともがっかりだ。
と、ちょっと大袈裟に書いてみた。未来的なインフラのことはさておき、自由に移動ができないのはハプニング的なことなので、一次的に我慢していればいいことだろう。と今は楽観的に考えておくことにします。
こんな世の中になりよく聞かれるのは、「あっちこっちによく行ってたのにそれが出来ないのって辛いでしょ?」である。そんなことはない。「あなただけ行っちゃダメ」と言われたのなら辛いけど、みんな同じ状態なので全くそんなことはない。なんなら忙しくなくて良いと思っている。もちろんあっちこっちと行くのは楽しいが、それ以外にだって身の回りに楽しいことは山とあるし、ネットに入ればGoogle mapや世界のいろんな写真を見ては夢を膨らませて楽しむことだって出来ますしね。
まあぐずぐずとこうやって言葉を並べても、読まされている方は面白くないと思うので、今回のTRIPメルマガはこれまで撮った写真からあれこれ振り返ってみましょう。
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これはポートランドで車移動中に街で最も大きい橋を通りかかった時に撮ったもの。ボケ、グレーの空、全体のさびれた雰囲気がマッチしてリヒターの絵みたいでとても印象に残っている一枚。
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これもポートランド。オーガニック食材店なのだけど、屋根の上にニンジンを置くなんて感覚はわが国では絶対にない。
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サンフランシスコ空港のロビー。ここに置き去りにしてもらいたいくらい好きな空間。
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デニムが好きな者にとってサンフランシスコといえばリーバイス。我を忘れて19世紀末や20世紀初頭のデニムの写真を撮りまくった想い出あり。
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あぁたまらない。
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今握るのが怖い公共にあるドアノブも、これだったら喜んで握ってしまう。触りたくないみんなに代わって開け閉めしよう。
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ドイツらしい食事。確かこれはベルリン。ドイツはどこ行っても本当にイモとソーセージ。日本に来て白米にめざしで喜んでるみたいなもんだろう。
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この写真を見るとゾクゾクする。その理由は、木とガラスとフォントが完璧に構成されてて魅力的なデザイン。こんな肉屋で日々の買い物をしたい。いや、この店の向かいの店の店員になってずっと見ていたい。
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このコンテナに住みたい。というか庭に置いてこの四角で構成されたオレンジの物体を眺め癒されたい。
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ドイツは「smart」天国。どこを見ても奴はいる。「1台見たら100台いると思え」というくらいいる。
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賑やかなマーケットは本当に楽しい。ここにいることを想像するだけで心が広がっていく感じがする。スリにあっても構わないから旅行者丸出しでマーケットの空気に酔いしれたい。
このメルマガを書くために写真を見ていると、全く進まないし終わりもないので今日はここまで。でもまたすぐTRIP振返りメルマガやろう。