TRIP REPORT

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA

2018年も数日が過ぎ、今年の抱負や目標ももう決定し、実現させるための筋道を立て始める頃かと思います。
仕事初めともなればなおさらですね。

と言いながら、そんなことを一度も考えたことがなく、その時々に頭に浮かんだことに忠実なタイプなわけで、今年も相変わらずそれで進んでいくのだろうけど、旅ばかりはそうもいかないですね。

さて、昨年の12月に行ったNYですが今回はBROOKLYN編。
プロスペクトパークより南側に位置する知人のスタジオや、発展途上のBed-Stuyなどその周辺のリサーチ。
NY20年在住の知人に今面白い場所を聞いたところ、Bed-Stuyにはよいバーやレストランやお店ができて人が集まり出し変わり始めているとのこと。

この辺りは完全に町工場街といった雰囲気。
人通りも少なくかなり緊張感が高い。
壁にアートペイントがあり、新しくカフェやレストランなどもできて変わってきる感じではあるが、もとはなかなかヤバい地区だったように感じる。

そしてこの地区の外れにバー、スケートショップ、レストラン、雑で洒落たオフィスなどが立ち並んだ楽しげな一角が現れる。
その中の一つのお店「BUNKER」は味も良く人気だということでランチを。
トタンや廃材にカラフルなペイント、中庭にあるスケートバンクといったDIYの内装の店内では、チョッパーが似合いそうなアゴ髭にサングラスの腕っ節のいい5人組がフォーや生春巻きを食べており、その横では洒落っ気のある若い男女もいたりして、もともとの柄の悪さと新しさが客層にも表れている。
味も良く、BROOKLYNの人気フードコートにもここの支店が出ているので、流行っているのは間違いないようだ。

そしてそこから少し歩いたトンプキンズ・アヴェニューはもっとおしゃれな通りとなり、Sincerely、Tommy、アフリカン雑貨のTNT、Tumble weedといった個性的で面白い洋服・雑貨店、バー、レストランなどが立ち並び、フレッシュな空気を作り出している。

そんなフレッシュな空気溢れるBed-Stuyから少し南下した街に、前から好きだったアーティストDoug Johnstonのスタジオがある。
彼はロープでスカルプチャーなどを作る面白いアーティストで、彼のスタジオは倉庫なのか工場なのかよくわからない、実に大きな建物が集まっている地区の一角の建物内にあった。
そこは若手アーティスト達が集まるにはちょうどいい退廃的な巨大な建物であり、実際に沢山の若手アーティストのスタジオが入り、様々な情報が飛び交う中、沢山の物事も産み出されていた。

どうやら最近のDougは売り物のカゴやバッグの生産が忙しいようで、以前のような変わったスカルプチャー作品は作っていない様子。
スカルプチャーのソースが民族的なものや自然にあるものだとか、使っているミシンや機器についてなど色々と話したり、スタジオ内にあった小物を直接買って、いい時間を過ごす事が出来た。
この辺りは人が住んでいる雰囲気はなく、大きな工場や倉庫街といった感じで若いアーティストのスタジオやアトリエにちょうどいいのだろう。

地価の上がったMANHATTANやBROOKLYNでは、新しいお店や若いアーティストが街の外れに移ってくるのは当然である。
それらの新しいクリエイティブな地区がどのように発展していくのかが特に気になるわけで、その初期状態を見ておきたい思いがあり、今回ここを訪れてみた。

既にエキサイティングな場所になっているのだが、ここらが2018年の後半にはどうなっているかが実に楽しみである。
彼らとは密に交流を持っておくべき、と強く感じることができた旅であった。



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