PRODUCT STORY

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA

 

建築家って歯医者っぽい襟先のついていないシャツを着ているイメージがあるのは、安藤忠雄さんのせいだろうか?
一体あのシャツはどこで売っているのだろう……。
それはいいとして、夏場はTシャツを着ることが多い。
Tシャツでもできるだけよそ行きっぽく見えるものが欲しかった。




 





もちろんただハイネックにしたわけではなく、袖口を絞りツルりとしたコットン地が上品さを見せている。
少し身巾をもたせることで、デザイナーズの商品ぽい雰囲気も出る。
そして裾に大きめの織りネームを付け、余計なデザインを入れずともディテール感を出す。
これがあるだけで見た目にかなり差が出てくる。
わかりやすく言うと「ガンダムとジム」くらいの差が出る。
ガンダムを見て育ってない人にとっては全然わかりやすくないと思うので、「量産型と特別仕様」と言い直しておこう。



 

スケートボードや音楽が趣味で集団生活(学校)に抵抗を持っていた思春期、定職に就くことに抵抗を持って過ごした青年期、自分にあったやり方で仕事を出来るようにした中年期。
そんな流れで今に至り、Tシャツ1枚でも少しはまともに見えるものが欲しくなった。
その理由はファッション的なのか社会的なのか、どちらかではなく恐らくその両方なのだろう。



 

「よそ行きっぽい」と言ったが、そう思っているのは自分だけかもしれない。
しかし、人がどう思うかなんてのは関係ない。
自分がそう思っていればもうそれでいい。
だからこのTシャツを見て同じように「よそ行きっぽい」と思った人がいたら手を出してみて欲しい。
そして仕事やお出かけの際に自慢げに着て出て欲しい。
と言っても今のご時世なかなか気軽に出かけることはできないけど。



 

お洒落着、仕事着、ユニフォーム。
冷房で首が寒くない用とかいろいろな用途があると思うけど、贅沢な使い方を提案しよう。
これ着て寝る。
多分そんなことをする人はいないと思うが、これ着て寝る。
首もあって袖もダブつかずでなかなかいい。
たまたまこれを着ていた時、ソファーでうっかり寝落ちしてしまったが、それがなかなかよかったので、後日改めて寝床でやってみたらすごく心地よかった。
何枚か買って1枚は寝巻きとして使うのもいいと思う。


 

さて、このTシャツを買っていただいてる方の中に、何枚か買っていただいている方が数名いらっしゃる。
もしかしたら寝巻きとし使っていただいているのかもしれない。
多分そんなことはないと思うが、いずれにせよとても嬉しいことだ。


人それぞれにリピートしているお気に入りのTシャツがあると思うが、故スティーブ・ジョブズのように、常に同じものしか着ないなんて人も稀にいる。
そこまで極端でなくても、誰かに気に入っていただけるものが作れたら、作る側の人間としては本望である。


引き続きCITERAは、気に入ってくれる方と出会えるように進んで行くのです。


 

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