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2024FWの時期です。世の中的には既に今年の秋冬は8月から始まっているわけですが、CITERAにおいては9月をスタートとしています。理由は、自社オンラインがメインとなっているからです。できるだけオンタイムで行うことがオンラインでやる上では良いと考えています。とは言え、まだまだ夏の気候なので、秋冬ものを買うということになりにくいのが世の中的なことかと思います。それは気候の変化と世の中の流れによるもので、移りゆくのが世の常と考えると至って当たり前。気候が変わるのは産業やテクノロジーの進化がもたらしたものなのか、本当のところは分かりません。でも、産業革命以降世界における気候変動や汚染が進んだことは事実でもあるので、その責任はあるかと思います。それが100%なのか、そうではないのか、といった具合。

人という生き物は、ビフィズス菌が腸内に入って腸の働きを良くするのと同様に、地球にとって汚す行為をする生き物である、と思っておいた方がよさそうだ、とよく思うのです。なので、それもまた自然なことであり、地球の中で生まれた生物である以上、それも受け入れる必要があるのだな、と。一方で、それは良くない!地球を守れ!綺麗にしよう!といった声も上がる。そうしてバランスを保とうとしているわけですが、それは地球がもつ潜在的なものからなのか、それとも人という生物が持つものなのか。もしくは地球が人を試しているのかもしれない。たまに、「健康のためなら死んでもいい」と過激なことを言う人がいます。これはギャグなのか本気なのかは分かりませんが、もしそれが本気なのなら「少しくらい体に悪いものも入れつつ長生きしたら?」と思うわけです。

さっきの地球云々の話を極論で片付けるのなら、いっそのこと人類が地球からいなくなれば地球の平穏は守られる。でもこれって人の自分勝手な意見であって、地球としては時間をかけて様々な生物を育んできて、地球自体が死に絶えるまで止まらずに進み続けることが目的であり、その中には悪役もヒーローもいてそいつらが戦ってこそ、ドラマになる。で、最終的にどんな終わりかたをするのか、悪が勝つのかヒーローが勝つのか。みなさんはエンターテイメントとしてなら、どっちが勝つのがお好きですか?





テクノロジーの進化と気候変動、そこから話が止まらなくなってしまったので、ブランドっぽい話にうまいこと戻していきましょう。

そもそも20年前ではインターネットで着るものを買う世の中になるとは、皆本気で思っていなかったと思うのです。もちろんそれを本気で考え、今の世の中になるための礎を築いていた人たちがいたわけで、そのおかげで今がある。インフラも整ったり、そういった場が増えたりし人々は徐々に慣れ、15年ほどでそれが当たり前になってきた頃、2016年の9月にCITERAが始まりました。丸8年、17シーズン目。オンラインだけでの展開をする、メンズでそこそこの高価格帯のブランドとしては長く続けられていると思います。オンラインとか関係なく、メンズブランドとして9年目を迎えられることもなかなか健闘している方かと思います。









最近のメインアイテムはテクニカルスーツとテクニカルスウェット、そこにこれまで通りのカジュアルなアイテムを差し込みつつ、アイテムを広げていくよりもコンパクトにし、ブランドとしての分かり易さをオンラインにて届けていければと思っています。といっても、世の中は常に変化しているので突然変わることもあるかと思います、それを受け入れてこそ現代なのだろうと思うのです。執着せず潔く状況に対応。求められなければ求められそうなものを探しそこに着地してみる。幸いこれまでそれを必要とする場面はありませんでしたが、こんな時代なのでいつそれが訪れるとも分かりませんし、それもチャンスでしょうから、いつでも飛び込める気持ちでいたいところ。こんなこと言っていると、何かそういったところにいるのでは?とか勘繰られてしまいそうだけれど、そういったわけではなく、常にそういった変化にも対応したいと思っているだけの話です。








これまで加工デニムは好きではありませんでした。正直言って今もさほど好きではありません。加工は加工、本物の良さには勝てない。なので手を出してきませんでしたが、それでは面白くないので嫌いなことに自ら飛び込む方が面白いと思い、今季は加工デニムがあります。もちろん何年も前からサンプルを進めていたのですが、「加工は加工、本物には勝てない」と思っていたので時間がかかりました。この辺りの話に関してはまた別の機会にするとしましょう。






メンズのアイテムというと限られますよね。レディースと違って非常に少ない。結果同じアイテムを掘り下げて良くしていくというのが手法となるわけでして、知恵を絞って毎度新しいアイテムを出し続けています。CITERAの場合、アイテム数が少ないため変わり映えしづらいこともあり、なかなか大変なのですがそれでもブランドとしてデザインや快適性という根幹を守りながらこうして17シーズン目を迎えられたのも、これを読んでいただいている皆様のおかげかと思います。対面での販売ではないので、こういった場でしかお礼の言葉は伝えられませんが、いつもありがとうございます。






テクニカルスーツ、スウェット、ブルゾン、ニット、カットソー、デニム、バッグこれまでと変わらないラインナップですが、続いていくことでそれぞれの精度は高まっているので、この秋冬もトライアルサービスを使って、実際にお手元で質感、雰囲気を確認していただきたいと切に願っております。






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