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Entries by CITERA


7月末からフジロック、オリンピックと大きなイベントごとがあり、世間はそれらの話題で盛り上がっていたわけで、話のネタにも困ることはなく会う人たちとそれらの話題でひとしきり盛り上がり、場の空気も温まったところで本題に入る、という日々を送っている次第ではあるが、もちろんのことインドア派である身としてはフジロックに足を運ぶこともなく冷房の効いた室内で涼しい顔してライブ配信でなんとなく参加した気になる、という最も首を傾げたくなるダメな視聴者なのである。それでも気持ちは高ぶるもので、深夜に観る熱いライブや逆転勝利の金メダルのシーンに鳥肌を立てながら、真夏の夜は遠く東の果てから届く薄明かりと共に明けていくのだ。

全くの余談を。フジロックには1度だけ行ったことがある。それも初回の幻となった2日目に。朝方会場入り口付近のコンビニ(セブンイレブン)に着き、その異様な光景に言葉を失った。ジョージ・A・ロメロが放った映画「Dawn of the Dead」(邦題「ゾンビ」)で、ゾンビに襲われているショッピングモールさながら、そのコンビニは泥まみれの人たちに包囲された状態となり、コンビニ史上最も悲惨な一日だったことが予想される。略奪こそはなかっただろうが、全身泥だらけで酩酊状態の人たちがコンビニ内はもちろんだが、その周辺をふらつきながら徘徊する光景は正にDawn of the Deadのそれであり、ライブを観られない残念さはあるがこの世のものとも思えないその光景を見れたことはなかなか貴重な体験であった様に思う。
現在同様3日間行われるはずだったが、初日の豪雨によって会場は泥沼となり続行不可能と判断され2日目以降は中止となったわけである。そして、今となっては苗場での開催が当たり前となり「なぜフジロック?」と思う人もいるだろうが、その第一回目が富士の麓のスキー場で行われたからであり、その初回のインパクトが強かったこともあり今も名称は引き継がれているのであろう。
初回フジロックが幻なら、あのコンビニはゾンビに襲われた「伝説のセブンイレブン」と言ってもいいだろう。そんな昔のお土産話である。





スーベニアものに目が無い。特にバッグ類。海外に行くとスーパーマーケットのエコバッグなどのチェックは絶対に欠かさない。美術館もそうである。Tシャツに関しては、昔はレコード屋やCD屋に行けばバンドやレーベルものを買っていたが、今ではそういったお店もないのでなかなか買う機会はないが、ふらりと入った洋服屋とかスポーツ店などでその地域限定デザインやその地名が入ったものなどがあれば買ったりする。とにかくスーベニアアイテムというものは、わかりやすく明確なデザインや存在であり、その時、その場所を反映し、尚且つそこに自分がいた証にもなるので手を出してしまうものである。





アイテムページの説明文にある「ブランドとの長い付き合いの始まり」であり、それは入り口の様なもの。もちろん初めて買うものでなくてもいいわけだが、これはこれで他のアイテムとははっきりと違う存在であり、それがまた良い点である。価格的に抑えられるところも良い。全体でしっかりとデザインされたものも良いのだけれど、こういったスーベニアだからこそ許されることもある。それまでの文脈は無視しながらも流れの中にあるというか。






とはいえ適当なものを作るわけにもいかないし、スーベニアものこそ長く使っていたりするのでしっかりと長持ちするものを選びたい。だからこそTシャツは7.1オンスのしっかりとしたボディを選んでいる。こちらのボディは首もしっかりとしているから、何年もいけるはずだ。Tシャツの首は大事であって、伸びてしまったらもう部屋着行きだ。
いつまでも外着のスタメンでいれらることを望みつつスーベニアも作っていきたい。袖に入ったマークは引き続きCITERAでのヒットアイテムである、AUTOBAHNジャケットのアイテム名の由来となったドイツの高速道路「AUTOBAHN」の道路標識である。それに伴いバックのロゴはKRAFTWERK的電卓表記のデザインなのである。KRAFTWERKはフジロックに来ていましたね。





さてバッグの方は、こういった機会でなければ選ばないカラーリングベース。白でベタッとしたプリントになる様、どこか外国のローカルスーパーにありそうなデザイン。洗練された感じよりももたつく感じのデザインでこれぞスーベニア感あり!なのである。
小さく収まることもお約束でチープなカラビナもご愛嬌といった感じである。色、プリント、カラビナなどその全てがチープであるからこそ愛おしく思えてくる。 日々の生活の中で手荒にそして愛着を持って使っていただきたいバッグである。自分が使わずとも彼女、奥さん、子供のカバンにそっと忍ばせておくのも良い。





メインのラインとはきっちりと分けて、これからも引き続き不定期にスーベニアアイテムを投入できれば楽しいのだが、先のことはわからないので、ものがある時にこそ「それが出会い」と思って、手に取っていただければ嬉しいのである。










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