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Entries by CITERA

 

ここ数日しっかりとした寒さが戻ってきた。うつつをぬかした寒さが、3月を目前に焦った様に畳みかけてきたのだろう。自然というものは勝手な様でいて実は正確なことを求めている様にも思える。恐らく、寒さも季節内で帳尻を合わせる必要があるのだろう。そんな風に思うのは人間の脳こそ勝手なものなので、出来事を事務的に片付けるよりもロマンチックな方向で処理をし、無駄に考えることに時間を使い人生をより実りあるものにしようとしている。そう思えてならない。

さて、今年2024年はうるう年なので1日多い。遥か昔にこの4年に1度の「追加の1日」を計算して付け足したのだから不思議である。誰が、いつ、何故、どの様にして気付いたのか?そしてどうやって導き出したのだろうか?結局そこには、キリスト教と農作物が関わっているのは明らかだが、当たり前のことに疑問を持って調べたりすることも非常に時間を無駄にしつつも、人生が豊かになるような気がする。
丸一日がぴったり24時間ではないことから、理論はわかるがそれがグレゴリオ暦を作った当初からなのか?途中で季節がズレてしまい修正したのか?と思って調べてみたら、15世紀にユリウス暦からグレゴリウス暦に修正され今に至るそうだが、ユリウス暦を作った時点で既にうるう年は組み込まれていたとのことだ。ではそれがいつからかというと、紀元前から導入されていた様である。歴史や科学に疎い自分は全く知らなかったが、誰がいつそのズレに気付いたのかは、もう誰もわからないのであろう。そうやってわからないことを探求するのもロマンである。コストパフォーマンスを重視する現代では、そんなことに時間を使っていては馬鹿にされそうだが、決して無駄ではないはずだ。何より無駄なのはこの文章なのだろう……。

 





ということで、今回はLUFTについてである。暫くぶりのLUFTであるが、その登場は2021年あたりと思うので2~3年経て仕様を変更し再登場となる。今回は夏の定番であるサッカー生地。軽くドライな生地感。そして実際に生地の特性上通気などもあり暑い時期になるまでは快適に過ごせる。もちろん暑い季節でも我慢すれば他の生地よりも過ごし易いはずである。生地のテクスチャーがミニマルなテクニカルスーツのデザインとは相反し、手触り感があるのでそのミスマッチなところが新鮮であり、愛嬌のある表情をしている。そういった見た目的なことでも暖かくなるのが待ち遠しいのである。
 





クライミングスタイルのパンツ。こちらは暑い盛りになっても重宝するので、春先から秋口までしっかりと使えるはずだ。もちろんそれ以外だって使えるのだが、なんとなくサッカー地ということで、晩秋にはあまり使う気にならないかもしれない……。気にされない様であれば、こちらはいつどの季節に穿いていても構わないし、むしろ嬉しいことである。ウェストはアジャスターベルトになっているためイージーオンイージーオフといった使い勝手の良さであるし、ストレッチも相まって穿き心地は抜群。ポケット内はメッシュとなるので重なった生地で暑く蒸れたりもないだろう。



 





このサッカー生地には、吸水速乾性という暑い時期においてとてもありがたい機能があるので、気に入ったのなら毎日でも使って欲しいし、自宅で普通に洗濯ができるというケアのしやすさも嬉しいのである。サッカー素材というと、クラシカルなアイテムが多いところだが、こういったアーバンチックなデザインのものに取り入れることで、日々のルーティンに組み込んでも新鮮に感じバラエティのある着回しになるのではないだろうか。





まだ少し寒い時期は続くので現実的ではないのだが、今から寒さからの解放を考えるととても気持ちが前向きになる。うららかな春の日差しの中、快適なテクニカルスーツで街を歩き、健全な心で日々を過ごしたい。生きていると様々なことはあるが、地面を見てばかりでも楽しくないので、春こそは前を向き空を見上げ身も心も軽く共に過ごそうではないか。このスーツはそんな様なことを語りかけてくれる。ただの布だからそんなことがあるわけないだろう、とお叱りを受けそうであるが、それは受け手次第であり毒にも薬にもなるのである。たかが衣服だが気持ちをポジティブにしてくれることは間違いはない。ただのツールと思ってしまえばそうなのかもしれないが、それでは払った代金がもったいない。衣服や買い物は心のサプリと言ってもいい。





あなたの笑顔は心のバロメーターであるわけで、CITERAのアイテムはできる限りあなたの笑顔作りに貢献したいのである。できることといったらそんなことだけかもしれないが、あなたの人生がより良くなって欲しいと、いつも応援しているのである。機能とデザイン、そしてディテールはそういったことにも作用できると信じ、このLUFTにもおまじないの様に機能とデザイン、ディテールを組み込んでいるのです。
 





服造りというのはとても楽しく、そして難しい。レディメイドの大量製品として消費されていくものではあるが、そこに心を持つか持たないかで大いにその呪いの効果は変わってくる。結構使い込んだから捨てるものと、使い込んでくたびれても取っておきたくなるもの。CITERAは後者になることを考えながら機能とデザインで服におまじないを吹き込んでいるのである。私の思いや言葉は間接的ではあるが、服自体は直接触れるものなので、そのおまじいは気持ち悪いかもしれないが、しっかりとユーザーに届いているはずなのだ。2024年の春を前にそう信じていることをあなたに伝えたい。
 






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