PRODUCT STORY

Entries by CITERA

 

ようやく秋の気配が見えてきた様に思えます。ただそれも本当かどうかは、もう1週間ほど様子を見なければいけませんね。いつ暑さがぶり返すかわかりません。気候も変わってきているし、何が起こってもおかしくない世の中になりつつあるので、警戒するに越したことはありません。こんなことを言っていること自体悲しいですが、21世紀になりどんどんそういう世界になっているもので。この世界をサバイブするためにはそうあるべきかと思います。





だからこそカーゴパンツを穿き、常に臨戦態勢でいる必要があるのです!いやいやそんな必要はないですね。日本は憲法9条があるのでね。もう戦うとかだめです。ミリタリーはファッションで十分なのです。平和を勝ち取った証です。CITERAのウェアに戦いを感じる部分なんて1mmもないので良いのですが、戦う気ゼロのリラックスムード満点のウェア。だけどミリタリー。そんな矛盾が面白いのがファッション的観点。もちろん、CITERAは100%ファッションサイドのウェアブランドではありませんので、実生活の中で快適さを得るための服でもありますし、そこがメインなわけです。運が良ければファッションとしても扱っていただけると助かります。結果そう捉えていただければ嬉しいわけです。
 





薄くシャバシャバ感のある生地でこういったカーゴを作りたかったのですが、流石に秋冬では寒すぎるのでしっかりと裏地を抱かせて寒さから身を守りつつ、イージーな着心地を確保しました。こういった生地は縫い目の雰囲気が非常に良く見えますので、のっぺりとせずボリューム感が出て、スタイリングではとても良いアクセントになります。綺麗なシャツと合わせると尚よしです。シャツ、カーゴ、ブーツでいきたいところ。別に若ぶっているわけでもなく、単純に格好良い大人でありたいので、それにジャケットでもプラスして洒落た大人になって頂きたいし、自分もそうありたい。キメキメはどこか照れ臭いので、CITERAの様なウェアはそう思われる方にちょうどいいと思っています。



 





ファッショナブルでいたいわけではなく、身なりに気を遣っていたいのです。そうなると身体に負担を強いる様なファッション性はいらないので、リラックスできる快適な要素が欲しい。それでいて歳相応のものを。それは先にも言ったように、大人として信用できる様身なりに気を遣えるかどうかです。カジュアルであるけれど、どことなく洒落ている頃合いの良さ。それこそがこの不安定な時代を飄々と生きていくには相応しいと思っています。少し曖昧さや余白や糊代みたいなものを残し、行き詰まらない様にしておきたい。それがこの時代を生き残るための術であるのです。
 





カーゴは定期的、いや若干不定期(笑)に出していますが、キラーコンテンツに近いアイテムと言っていいでしょうね。CITERAにおいては最大のキラーコンテンツはAUTOBAHNなので、その次くらいかな?カーゴ自体が普遍的でスタンダードなアイテムなので常にあってもいいものです。デニムとかクラシカルなシャツとかと同様に。ディテールや生地などをアップデートさせながら、その時の雰囲気を織り交ぜつつ、シーズンのラインナップを安定させるベースやリズム隊の様な存在として支えてくれるのです。あると安心する存在ってやつですね。古い言い方の例えなら「頼れる兄貴」とでも言いましょうか。この表現は80~90年代ですね。私の人格形成において最も重要な時代です。とはいえどこかダサい雰囲気は否めませんが……。
 





時代は繰り返すと言われていますし、実際にそう感じます。若い人の格好を見ればそれは一目瞭然で、どこかどころか完全に懐かしいスタイリングばかりです。何も変わっていないな、と。それでいいのでしょうね、文化って。無理に突拍子もない方向に変える必要なんてなく、繰り返して繰り返して、擦りまくって安定させていく。地を踏み固めていく地道な感じがしていいですね。カーゴもそういった地道なサイクルの後にこうして普遍的なベーシックアイテムとしての地位を勝ち取ったわけです。そこに敬意を表してCITERAという個性を反映させ、今の時代に使いやすい形にして世に放っていくのです。

今シーズンもまだ始まったばかりで、少しも秋っぽさを感じることはできませんでしたが、ここから一気にその流れに突入していきそうな風が吹いてきました。どうかみなさんもその風に乗り遅れない様にして今をサバイブしてください。

 






BACK TO INDEX