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Entries by CITERA


関東は梅雨が明けてしまったのでしょうか? この1週間梅雨らしい天気もなく、この週末は海の日で3連休でもありますが、どうやら天気良い感じですのでますます梅雨は何処へやら? と思う辺りが自分の凡人たる所以。凡人で結構なのですが、こうなると関東の水瓶は大丈夫なだろうかと心配になってきます。そんな呑気なことを言っていることも問題なくらい、日本各地では極端な降水量による水害も起こっているわけで、それら自然災害に見舞われた方々には、この様に呑気なことを書いていることが大変申し訳なく思う次第です。どうか皆様のお住まいになる地域が今後無事であることお祈り申し上げます。

小生の様な者がこの様にあらたまって書いたところで、白々しく、そして絵に書いた餅でしかないわけで、本当に自分にできる範囲のことをして、何も言わず黙っていれば良いのにこんなことを書いてしまうのは未熟だな、と反省している次第です。でも消さずに書き残しておきましょう。







さて、このシーズンになれば普段の着回しの中にショーツも入ってくるわけですが、仕事柄平日にショーツを穿くことが難しい方もいらっしゃるでしょう。ということで、この暑い時期に快適と感じるCITERAのパンツをここでいくつか取り上げてみようかな、と思った次第です。この「快適」とは完全にわたくしの主観となるのですが、都会の街を歩きあの灼熱地獄の中で我らのアイテムを実際に体感したことからの主観であることを、ここで申し上げておきましょう。





まずどれも共通しているのが生地感です。違うアイテムでも同じ素材も使うことはありますが、そのどれもが肌離れのいい滑らかな質感のため、汗をかいてもくっついて不快な思いをする、ということがないのです。この時期最も不快なのは汗をかいてくっついてしまうことなので、これは絶対に避けなければならないことです。ストレッチが効いていようが、見た目や肌に触れる質感が良かったとしてもその全てを一瞬で台無しにしてしまいますので。








TR PANTS VENT for PASはツイル素材ということで、表面の凹凸があり肌の上で滑る様な感覚です。それでいてストレッチも効いているので、腰から裾までの距離で感じる伸縮感は相当なもの。ストレッチと聞くとちょっと安っぽい質感を思ってしまうのですが、使う糸の組成がポリウレタンなどのため、どうしてもその主張で安っぽく見えてしまう。変なテカリ(光沢と呼べない程の粗末なもの)や表面に荒っぽさ、そしてのっぺりと重たく見えてしまう独特の質感などマイナス面が原因ですが、生地にする上でそう見えない、感じない処理と織り方という工夫が施されています。そういった気遣いは結局値段に反映されてしまうので、プロダクトの価格が上がってしまうのは仕方ないことではあるのですが、CITERAではより質の良いもの、納得のできる見た目、そのどちらも譲れないのです。街を歩けば安くそれなりのものが手に入りますが、それはそれ、うちはうちです。世間を気にせず自分達が納得でき、使っていて気分が良くなるものを作る。この想いを大切にしたいのです。





SICILY PANTS。これはセンタークリースタイプのパンツで、シャツとセットで合わせられるものですが、夏向きの非常に上品な素材です。滑らかであるのに形の崩れないしっかりとした素材感は着ていて気分が良いです。波打ち際の細かな泡が立った水面の様な平織が作る極細の凹凸感と煌めきが上品さを作り出している生地です。そのため肌離れもとてもよく清々しい着心地。シャツはそのまま素肌に着るとパンツよりもその質感を感じられ、夏に手放せない1枚となります。袖やボタンの間から流れてくる風やエアコンの冷気がとても愛おしく思えてきます。シャツでなくパンツのことを話さないといけませんね。流石にパンツは下半身なのでその様に感じにくいですが、他のセットアップのパンツよりも少しゆとりのあるテーパードシルエットがバケーション気分を盛り上げてくれるのです。所謂、リゾートスタイル特有のシルキーな質感に形がどストレートではないので、普段の街着としても優秀でベルトを通しシャツと合わせ、少しかしこまった感じでも良いのでは、とも思います。









そしてもう一つはHAFEN PANTSを。こちらは数年前にリリースして評判の良かったモデル。こういったプレーンな形に+αでベンチレーションを設けたモデルこそ定番的に誰もが手にしやすいアイテムであると思い、定期的に再リリースしていこうと考えています。しかし、気まぐれな気質のためいつまでもあるとは限りません。その辺りの保証を出来なことをここでお伝えしておきますのであしからず……。
さてこちらの生地は上記の2タイプとは違いよりスムースでツルッとサラサラした質感が特徴です。見た目的には一番社会性があると言いますか、遊びの少ない生地感でお仕事仕様な存在ですね。しかし、両サイドのベンチレーションはなかなかの遊び感がありますので、その辺りのバランスを見ながらといったところでしょうか。それも受けの良い理由だと思いますが、見方によってはアバンギャルドな面があり、ベンチレーション部をピンポイントで見てしまうと手の出しづらさもあるかもしれませんね。まあそこが良いわけでもありますが、さてみなさんはどうでしょうか……? セットで着ると爽やかな雰囲気を醸し出すHAFEN、そのさらりとスムースな生地感にシンプルでクリーンなスタイルは10月あたりまで楽しんでいただけると思います。

あと2ヶ月くらいでしょうか、暑さを楽しむのは。本当は暑くて苦しいのですが敢えて「楽しむ」と言うことで、この酷暑もポジティブなものになり2023年の夏も満喫できるのではないかと。これらのパンツと共に快適で楽しい夏の記憶を作っていこうと考えています。

皆様も良い夏をお過ごしください。












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