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Entries by CITERA


関東地方も梅雨入りし、安定的な梅雨空を数日過ごしていたと思ったら、突然の夏日で調子が狂ってしまう。雨模様よりはましであるが、いきなり襲いかかる暑さにも面食らってしまうもの。昨今の日本の気候はそんなものか。亜熱帯気候に変わりつつあるし、21世紀にもなったのだから、もう何が起こっても不思議ではないよな、などと諦めつつ日々の気候の変化にいちいち反応せず、気持ちが乱れることもないだろう。

人ってやつは、目の前にあるものをすぐに当たり前と思ってしまう都合の良い生き物。しかし、この地球では当たり前のことなどないと思った方がいい。もちろん天地がひっくり返ることなどは起こらないだろうけれど、明日自分が生きている保証など誰もしてくれない。甘えられる相手が明日も甘えさせてくれるとも限らないのである。だから全てが当たり前と思わない方がいい。当たり前にあるものがなくなってしまった時のインパクトはとても大きく、その喪失感から立ち直るのにはそこそこ時間がかかるものなのだ。







欲しいと思っていたものの在庫がまだあるのをいいことに、いつでも買えると安心し購入を後回しにして、そろそろ買うかと重い腰をあげた時には既になくなっている、そんなことがよくある。「最初に欲しいと思ったあの時、買っておけばよかった……」と、何度となく後悔をしてきた。そして未だにその後悔をする瞬間が訪れるのである。人は愚かだ。いや、私が愚かなだけだ。特に季節がらのものとなるとその販売期間も短く数も調整されているだろう。「欲しいと思ったその時が買う時」と胸に刻み込んでおこう。失ったものは後悔したところで2度と手にすることはできないのだから。





だからと言って、このWEAVER SHORTSが気づいた頃には無くなってしまうので、今すぐ買っておいた方がいいという話ではない。ショーツというもの自体の足も早いわけではないので、ゆっくりと吟味してから手に取って欲しいものだ。今年の夏も例年通り暑くなるだろう。仕事柄ショーツを穿ける人、穿けない人がいるだろうけどできる限り涼しく過ごしていただきたい。引き続きリモートで出社不要の人も増えただろうし、夏は夏らしい格好で過ごせるならそれが一番である。








私は会社勤めでもないので夏場はショーツで過ごすことが多い。多少出入りする飲食店は限られるかもしれないが、東京の暑さを思うとショーツを選ばざるを得ない。子供っぽく見られないショーツなんてはっきり言ってないだろう。だから、この際どう見られようが構うものか。いい歳をして休みでもない平日の昼間にショーツを穿けるその自由さを謳歌しよう。そしてショーツは、自由の象徴と言っても過言ではない。





ショーツというと丈問題がある。膝下、ジャスト膝位置そして膝上。膝上もどのくらい膝上にするかでまたスタイルが違ってくる。どれが格好いいとかではなく、その人が求めるスタイル次第なのでどれも間違いではない。ただ、いたずらに不慣れなスタイルを取り入れるのは避けた方がいいだろう。自分が思っている以上に他所の目はあなたを見ていたりする。一般的には「大人っぽさと清潔感」が大事とされている様だが、そもそも大人っぽさは無理がある様に思える。
では清潔感はどうだろうか?ふと思ったのは、その清潔感は男性目線なのか女性目線なのかでも変わってくる。ショーツやスタイル自体は清潔なのにすね毛ボーボーだから清潔感がない!などと言われてしまわないだろうか?ムダ毛の処理まで話が及んでしまうと、これはもう収拾がつかなくなってしまう。そもそも「ムダ毛」は無駄なのか?無駄と言い切ってしまっていいのだろうか?神様が作った最高傑作の一つである人。その人に無駄な要素があるのだろうか?全てに意味があるはずだが、勝手な都合で無駄と言って排除してしまっては罰が当たらないだろうか、と少し恐ろしい気持ちがしてくる。









こんな感じで話の論点が変わってくる余白があるのもショーツのいいところである。生地が少ないのに余白があるなんて、とてもコスパの良いアイテムではないか。それでいて暑い日本の夏を快適に過ごせるのだから、一石二鳥である。

腰の生地の切り替えにベンチレーションを設け、夏の日差しを跳ね返すほどに輝くエクセラファスナーといったこれらは、大人が嗜む夏のリラックスショーツに相応しい仕様である。なのにこの値段ということも選びたくなる要素だと思えるのだ。















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