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Entries by CITERA


気温が上がったり下がったり、身体の調子も崩しそうなこの乱高下を乗り越えれば5月本来の清々しい気候を満喫できる!などと思っていても、昨今の気象事情ではそれも期待できそうにないだろう。いつの間にやら日本は亜熱帯化しつつあるし、常に不安定な雰囲気。おまけに世界情勢も不安だらけであり、神様にこの先の未来を明るくしてください、とお願いしてしまいたいほど。しかし神様ってのは大変な仕事だ。あっちからもこっちからもお願い事をされ、だからこそ身を隠しているのだろう。日本の場合は神様と仏様どちらもいるわけで、その違いはいまいちわからないが、神様は様々なものに宿っているものであり、仏様は仏教の天上界にいる存在、ゴーダマ・シッダールタであって、脇の下から生まれ落ち「天上天下唯我独尊」と言い放った人なのだが、そんな2つの象徴がたかだか一市民の日々の嘆きをどうにかしてくれるとも思えない。何かあるとしても、「見守っております、ご自分で切り開きたもれ」とお声がけいただくくらいだろう。それだけでもありがたいと思うべきか。







とは言え5月の連休も終わり日常を取り戻し、次のイベントを探しつつそれ目掛けて気持ちを保つのが今すべきこと。連休は休まず働きその後に休暇を取る人もいるでしょうし、後はお盆までひたすら駆け抜ける覚悟を決めた人もいることでしょう。息を切らさぬ様に休憩を入れながら長距離を走る様に、何か楽しみを挟みながら梅雨と暑さに立ち向かっていただきたい次第です。

3年続いたコロナ禍もとうとう終焉を迎えつつある様に思え、当初言われていた「4~5年はかかる」を上回り、街の雰囲気からは自由度が戻りつつあるのを見てとれる。出掛けモード、買い物モード様々なモードに拍車もかかり、これまでの2倍以上の勢いで暖かい季節が楽しく感じられるだろう。そうなれば、調子のいい上質でラフなウェアが欲しくなるのが人の常。いつだって調子のいいウェアは欲しいところだが、これまでの鬱憤を考えればその欲求も爆発しそうなほどであるのは明白だ。





そんな時にCITERAとしてはSICILYをお勧めしたい。この夏上下合わせてクールな装いとして、無機質な街に溶け込んでいただきたい。これを着ていれば、頭の上にキンキンに冷えた空気が流れ出そうなほどのイメージが浮かび上がりそうである。そのくらいにクール。これを着てどこか旅行に行くのも最高だ。できれば南の方がいいだろう。ビーチもいいけど、やはりコンクリートが似合う。無機質な中に有機的なテクスチャーがなびく様は、とてもミニマルで未来的。まるで映画の世界の様。だからといって衣装っぽい雰囲気はなく、華美でも退屈でもないバランス感を持つリアルクローズである。








普段過ごす日々の中であってもそれは変わらず、そこに優雅さをプラスしてくれそうなエレガントさがあり、気分の上がりにくい中でも頼りになるウェアだ。それは他のものとのちょっとした違いであり、太陽の光を受け輝くリング状のボタン、触れた指先に感じるテクスチャー感と薄く光沢を放つ生地は、視覚と触覚に訴えかけ五感が弱まりそうな都会での生活にも刺激を与えてくれるだろう。





シンプルな中に人が本来大切にしている感覚をしっかりと持ちながら、生活に取り入れられる衣服こそがこれからの時代に必要な気がする。もちろん、派手で眩しいほどにカラフルなものもいいだろうけれど、それは流行病の様なものですぐに過ぎ去ってしまう。最終的に自分の感覚を信じる様に、そういった瞬発的なものではなく、心に平穏と良い影響を与える心地よい衣服に素肌を触れさせていたいと思うのが、生身の人というものだ。







そんな風に思いながら、暑く焼けたコンクリートの熱で滲む街並みや、その反対にある自然の中、そのどちらでも心地よくなるセットアップとは?そんな思いを巡らせながら辿り着いた形がこのSICILYなのである。有機的で素朴なシチリア島を夢見ながらこの夏過ごすのはどうであろうか。もちろん実際にシチリア島に行くのもいいだろう。それが無理ならその他何処へでも。気持ちだけならこのシャツとパンツが連れて行ってくれるはずだ。












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