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Entries by CITERA

 

スギ花粉を感じだした。忌々しいタームがやってきたのと同時に、これで日に日に春も感じる様になっていくのだな、と思うことでなんとかこの辛い時期を乗り切る。とはいっても、以前よりは花粉症の症状はかなり軽減できるようになった。甜茶を暴飲することで鼻炎はかなり抑えることができる。それまでは強い薬で鼻炎は抑えられるものの、薬の副作用と闘わなけれならないわけで、あっちが出るとこっちが引っ込む状態で、どのみち救いの手はなかった。しかし、ここ数年は甜茶のお陰でほぼティッシュを使わずに済むほどに。ほとんどの水分を甜茶に置き換えるだけで症状は抑えられるのである。1日2L。しかし、目の痒みだけは抑えられないので、そこは触らず辛抱し痒みが通りすぎるのを待つしかない。苦行である。

さらに室内などに花粉を持ち込まない努力も必要だ。帽子を被る、ツルツル系素材のウェアを着て、玄関前で着いた花粉を振り払い、手洗い、洗顔、うがい等で体内にも極力入れないようにする。コロナも終息に向かいつつあり、今月13日からマスクも自己判断とのことだが、もちろん花粉対策として4月いっぱいまではマスクも装着する。





 

そう、なぜ花粉の話で始めたのか?もちろん書き出しは季節にまつわることを取り入れながら、本文に入っていくのが常習手段ではあるが、今回は違う。花粉対策として今回取り上げるAVD JKTが有効なのである。そもそもこのアイテムは、春先の天候不順に対応できる様、カバンに忍ばせておける軽い仕様であり、突然の雨や夜風をしのぐための軽アウターなのである。撥水加工がしてあるということは、表面に花粉がついたとしても布の様に凹凸の激しいものと比べ格段に落ちやすいのである。体内に取り入れないためには、まず身に付きにくい状態を作ることから始めるべきなのである。そのために私はこのAVD JKTを着るのだ。現代病だから花粉症の人は現代人、とかふざけて言う人もおられるが、全くもって迷惑な話だ。そんなとこまでモダナイズしたとは思っていないぞ。神様、仏様、旧人類でいいので花粉症から解放してください、と天に向かって祈りたいところである。


 

ウォータープルーフジッパーであることも重要である。普通のファスナーでは隙間から奴らは侵入してくる。そして、雨に降られても花粉まみれになるのだ。この時期の雨は空気中の花粉や埃を蓄えながら降り注ぐので、雨に濡れることも実に要注意なのである。


 

ポケットは胸位置にフラップ仕様のもの、腰位置にウォータープルーフ仕様のもの、そして後ろの腰あたりにもウォータープルーフのポケットが付いている。背面の腰あたりだと、座った時には煩わしいが歩いている時などは便利である。まあ、お金を持ち歩くことも大分減ってはきたが、財布代わりに乱暴にしまい込むなんてこともやってしまうだろう。財布を忘れても困ることのない時代になったわけで、そうなるとポケットの意味もあまりなくなってくるのかな?なんて思ったりもするが、ポケットがなくなってしまうと間が抜けてしまい、デザインとしての洋服が成立しなくなってしまうので、使わなくなったとしてもやはりつけておくべきだと思う。確かに、子供の頃に読んだ漫画では21世紀の人たちが着る服は、のっぺりとソリッドに描かれていたわけだ。やはりそれを描いていた漫画家たちはすごい。未来のスタイルを潜在的に思い描けていたのだから。


 

漫画を通して無意識のうちにたくさんのまだ見ぬ未来を見せてもらいながら、予習していたのだ。もちろんそれが形になったわけではないが、未来はやって来るものではなくそれぞれが作るものであり、ロケットやスーパーコンピューターなどの難しいものではなく、紙とペンさえあれば自由にそして無限に描けたのだ。その精神を見せてもらっていたのだと今になって思う。CITERAで作るウェア、バッグ類は先人たちが描いたものではないが、21世紀の日常生活の中で、着る人にとってそれなりに役に立てていると思うと誇らしく思う。空に浮かぶ遠くの掴めぬ雲を見て、あの雲に乗れたらどれだけ気持ちいいだろうか、と夢を見ていた頃からすれば今は未来で、その未来に私たちは生きている。

漫画で見た未来の人が着る服を作ってはいないが、古いデザインを踏襲しその今という未来に合った服をCITERAは作っている。古いデザインが廃れないのではなく、過去の人が生活に必要なデザインとして生み出したデザインを引き継ぎ、その先に繋いでいくことが本当の未来的なことかもしれない。先進的で見たこともないデザインも面白いと思うが、それがその時の生活にフィットしていなければ誰も引き継いではくれないのだ。


 

スギ花粉が飛散し花粉症を引き起こす。この先それはなくなるのだろうか?花粉の出ないスギの木の開発があったが、その木は普及するだろうか?人類が花粉症から解放されるとは思えない。少なくとも50年先の未来でもまだ花粉に悩まされているだろう。その時も、誰かが「花粉対策として化繊のツルツルした衣服をお召しください」と言っているに違いない。とりあえずツルツルのシェルジャケットはまだしばらく引き継いでいかれるものと言えるのである。

 






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