PRODUCT STORY

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA


先日、今季のポイントプログラム用のアイテムが投入されました。これまではシーズンの終わり間近に投入されていましたが、春夏にはサンダルを、という想いがあったのでサンダルがシーズン終わりに出ても意味がないわけなので、昨年の秋口ごろから話を進めていました。

「シーズン終わりに投入」というサイクルは、「今季も購入していただいてありがとうございます」という感謝の意味があるわけです。サンダルというアイテムは夏前には用意しておくものなので、こちらがあればこの夏はこれで過ごそう、と思っていただけるかなと思い、4月初旬に間に合わせた次第です。




さてこのサンダル、「que」という国内シューズブランドのもの。卸や自社店舗も持たず、イベントやポップアップだけで展開しているブランド。なぜそうなのかを尋ねたところ、「自分たちのペースで、商品をお客様のもとに丁寧に届けたいから」という真っ当な答えが返ってきた。物作りを大切に考えていればこそ、お客様のもとにも丁寧に届けたいと思うのは当然のことだと思う。作ったらそれでいい、ではない。ものを作るときの気持ちをそのままにした届け方は素晴らしい。

そんな気持ちがアイテムにしっかりと現れている、そんな顔つき。とてもシンプルだけど独特な雰囲気。気取ってないのに格好がつく。そういうものはプレーンであっても人の意識によく入ってくる。だからqueのものを履いていると「それどこの?」と聞かれることがある。とても人気のあるブランドだけど一部の人たちにしか知られていないブランド。販売会はすぐに定員に達するし、スポット的にネット販売をしてもすぐに売り切れる。ありがたいことに今回お願いした別注サンダルも、2日で26cmが数足残っているだけなので、このメルマガが飛んだ時にはもう残っていないかも。






queのサンダルはレディースにはアニマル柄やカラフルなものがあるのだが、メンズサイズには黒や茶といった暗いトーンのものしかない。そうなるのも当然。メンズで明るいカラーのサンダルを売るのは難しい。明るいものが欲しいと思っても、結局黒や茶を買ってしまう。明るいものなら水辺でも使える安価なもので選んでしまうから、革製であれば当然ダークトーンが勝ってしまう。僕はサンダルだからこそ明るくカラフルなものやアニマル柄が欲しいと思っている。しかし買いたくなるほどのものに出会うことはなかなかない。ということで今回のブルーグリーンを選んでみた。フットベッドは足が吸い付くスエード素材でベージュで明るく。全部明るいと能天気過ぎるのでアウトソールを焦茶にして緊張感を持たせる、というか雰囲気を締めて大人っぽくしてみた。


queのことを知ってる人にも知らない人にもとても良いサンダルだと思います。僕は既にインライン版を2足持っているのでその使い勝手の良さを知っていますので、ポイントを持っている方だけで申し訳ないのですが、その良さを是非知っていただければと。サンダルなのでスニーカーの様な履き心地の良さはないけれど、履き始めの頃にスレて痛くなるということもなく(僕は)、とても快適なサンダル。それでいてお洒落なサンダル。CITERAを沢山持っていてそれを着る方には、この明るい仕様はとても似合うと思います。上下真っ黒であっても足元だけはブルーグリーンなんてとても洒落てる。昔からの友人に「なに洒落こいてんだよ」とラフな言葉で揶揄われそうですが……。


もう無くなりそうなサンダルのことばかり書いても「覆水盆に返らず」ですし、バンダナがあることも忘れてはいないことをアピールしておきましょう。

このバンダナの柄は、僕が持っているヴィンテージで象のマークが入っているものからアレンジして描き直したものです。アニマルものは数種ありますが、象しか持っていませんし、象が一番かわいいとも思います。オリジナルには1箇所しか入っていませんが、デザイン内のどこかに数箇所入れておきました。入っていようがいまいが大した、いやほとんど違いなんてありませんが、過敏な僕にとっては象が入っているだけで50%程気持ちが上がります。いやもっとかも。古着屋でどうせただの赤耳だろうと思ってちゃんと見なかったら実は66だった、みたいな感じ。今ではその「ただの赤耳」も「ただの」ではなくなり立派なヴィンテージデニムになってますけど……。そういったところで歳をとったな、と思います。


ヴィンテージバンダナも本当に数が少なくなりまして、それっぽい手軽なものがあると非常にありがたいものです。1,500ポイントで1枚交換できますので、お手元にポイントがありましたら交換して日々の生活の中で使ってみてください。皆さんの生活の中で少しでも役に立ち、皆さんの中にCITERAが存在した証となれば、このブランドに関われたことを誇らしく思います。

CITERAを使っていただいて、また、知っていただいているだけでも、メルマガを読んでいただけるだけでも、本当にありがとうございます。そしてこれからも、引き続きよろしくお願いします。

最近のポイントプログラムのアイテムについてでした、おわり。

BACK TO INDEX