この「スペシャルフィーチャー」は、普段配信しているSTORYメルマガよりも、よりアイテムにフォーカスした「特集」的コンテンツとなります。私、クリエイティブ・ディレクターによるものとなり、他メディアの様な堅い表現のプロっぽい評論的ではないユーザー目線で進行していくものになります。

今シーズンでは、これまであまりしなかったスポットアイテムのリリースがいくつかあります。前回のスペシャルフィーチャーでも紹介したセットアップの「LUFT」、既にリリースされている「ARCHITECT T-SHIRT/Lo」、そして5/24にリリースされる「THUNDERS CARGO II」の計4点。LUFTは紹介しましたので、今回はそれ以外の2アイテムについて進めていきましょう。




 





 

ABOUT THUNDERS CARGO II

THUNDERS CARGO IIは、2月にリリースしたカーゴパンツの後続モデルとなり、ベーシックなカーゴスタイルを引き継ぎながらも、高低差のあるカーゴポケットフラップ、センターからバックにかけ2枚の切替パネル、テーパードを保ちつつ余裕のあるシルエットパターンでアップデイトさせたもの。

そもそもカーゴパンツはミリタリー、ワークといったカテゴリーで、スッキリとスタイリッシュなものではなく、無骨なものでありそこにこそ魅力がある。しかし、歳を重ねるにつれ、そういった無骨なものを普段に取り入れるには勇気と努力が付き纏う。お洒落に見えるためのテクニックを用いないと、ただの作業着に見えたり、意に反してだらしなく見えてしまう可能性が大いにあるもの。もう若い頃の様に気軽に足を踏み入れ、いや、足を通せないのである。しかしながら、歳やキャリア相応に見えながらも気軽にはけるカーゴが欲しいものだ。そんな切実な想いからTHUNDERS CARGOは作られたわけである。

軽い生地はストレッチが効き、生地面の細かい凹凸が肌離れをよくさせ、暑い時期でも快適である。そしてこの生地が持つかすかに感じる心地よいざらつき感が見せるマットな質感が、巻きながら縫い込むことで螺旋状に現れる合わせ箇所のアタリ感と相まり高級感を作り出し、その想いを受け止めてくれるのだ。

リベットやボタンといった金具類には、少々大袈裟な表現とも思えるが、庭園に佇む置き石の様にパンツ全体に趣を与えてくれる要素があり、用途以外にもそんな意味を持たせてある。もちろんシルエットも気を遣いたいところだ。今回のバージョンは前回のものより余裕のあるシルエットにしてある。それは、サイドにパネルを追加したこと、ポケットフラップが斜めになったことでデザイン的な要素が増えたため、これまで通りでははいた時に細過ぎに見えてしまうので、太さを出し同じくらいのシルエットに見える様空間を少し増やした、ということである。なのでレギュラーフィットがワイドになったとかではなく、これまでと同様にテーパードが効いててスッキリしたシルエットは担保され、「痒いところに手が届く」カーゴパンツなのである。


 




THUNDERS CARGO II

ポケットスタイル、切替パターンといったデザインに合わせた若干のスタイル調整というアップデイトにより5/24リリース。

 

 



 

ABOUT ARCHITECT T-SHIRT/Lo

気温上昇に合わせたネック仕様のARCHITECT T-SHIRT/Lo。Tシャツだけでも品よく振る舞うのにこれ一つで済む。そんな風に言い切ってしまいたい程、これからの時期とても役に立つTシャツは手放せない。さらに、CITERA®ではジャケットも用意しているのでそれに合わせられる、シャツ代わりのTシャツでもある。ネック高によってジャケット襟へ肌が直に触れることを避けることができるので、このTシャツの存在は本当に助かる。

ハリがありドライなところもこの時期着やすく、肌に直接触れるものはコットン100%だと落ち着くもの。リラックスな気分のまま着られるということも、大人にとって重要な要素だ。

安心でき、いつまでも廃れないベーシックでリアルな日常着があることに、使い手の一人として感謝したい。



 



ARCHITECT T-SHIRT/Lo

ドライタッチでハリのあるコットン100%。襟高でも爽やかで清潔感あふれるホワイトと、落ち着きを得る大人びた雰囲気のブラック。









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