DIRECTOR’S JOURNAL

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA®

LFOM Vol.10

last friday of month 2020.3.27

三寒四温もままならず、温かな日が早々に訪れ急かされたように桜も咲き出す2020年の春。
世界を見渡せばウイルスの影響が日増しに大きくなり、これは一体どうなるのだろう?なんて対岸の火事気分でいたら関東に今週末「不要不急の外出自粛要請」が発令され、街は少々殺気立ち、テレビをつければそんな話題とウイルス拡大のニュースに気分も暗くなりそうだ。
とか言いながら、どこかこの先行きの見えない状態を何とか楽しんで過ごそうとする自分がいて、昨晩も用も無いのにスーパーを覗きに行っては「味噌、オリーブオイル類、お菓子類は手つかずか」など皆が見向きもしていない棚をチェックし、育ち盛りではないのをいいことに空腹を誤魔化すくらいならいくらでも手はあることを確信し、不要な買い溜めの渦に巻き込まれる必要もなく手ぶらでスーパーを後にし、「こんな時こそ冷静でいたい」とキレイゴトみたいなことを今こうして書いている次第です。





そんな非常事態10歩手前の今月のLFOMは、予定していた内容を急遽変更して「不要不急の外出は自粛」要請を受けての週末の自宅での過ごし方を紹介しましょう。
しかし、こうやって好き勝手やらせてもらえるのはCITERA®の運営会社であるヤマト インターナショナル株式会社の海のような器の広さのお陰である。
この連載もそうだが、商品ページのコメントやパーソナルな部分をあそこまで出しても小言どころか笑顔で「永さん面白いね!」なんて言っていただける。
そんなだからこそCITERA®は稀有な存在として不思議がられているのだと思う。
実際自分でもそう思うので、こんな事態でも楽しく前向きに進めていこうと強く思うのである。



では早速室内で遊ぶに適したものを紹介したい。
家族、恋人、隣近所と笑顔で遊べるものは世界各国でゲーム賞を受賞しているスリリングな頭脳戦ゲーム「Rummikub」(ラミーキューブ)。
場にある数列を崩しながら手持ちの駒を使って新たな数列を作っていくもの。
単純ではあるが非常に面白い。
これはハマる。
全然違うけど、麻雀を凄く簡単にしたような物、と言えば良いかな。




お次はこちら「COMPLETTO」(コンプレット)。
01~99までのナンバリングされた木製タイルが可愛く、ランダムに配られたそれを裏側にし全て並べ数カ所に表にした数字を入れていくのだが、その配分によってその後の展開が左右される。
この説明だけでは分かりづらいが、こちらも頭脳が必要になってくる。
ただラミーキューブよりは難易度は低く、より入っていきやすいゲームである。




そしてさらに単純なのに引き込まれるゲームがこちら「立体四目」。
縦横4列4段の木製ボールを縦横斜めのどれかを先に並べた方が勝利。
ただそれだけ。
子供の頃によくノートの隅でやった「○Xゲーム」の立体版とでも言おうか。
これがなかなか負けると悔しい。
注意深く見ていたにも関わらず知らぬ間に手を打たれる。



これらのゲームをやっていると平気で一晩を明かしてしまう。
Netflixのドラマ並みの中毒性がある。
おそらく子供たちにも受けがいいはずだし、見た目も良いので知的なゲームとして教育上好まれるものでもあるはず。
お父さんの強さを見せつける良い機会だろう。




そしてゲームではないが、偶然なのかコロナ騒動のタイミングでシンセサイザーで有名なMoogのiPad用アプリが無料化された。
これは非常に楽しい。
操作性も良いし既に音もプリセットされているのですぐに簡単に様々な音を出せる。
もちろん自分でつまみをいじりながら理想の音を探るのも楽しい。
手軽にMoogで遊べるなんてとてもいい時代になったものだ。
音ものなので子供達も大好きなはず。
欲を言えば、専用のコントローラーがあればいいのだがそれは求め過ぎというやつで、「であれば実機を買って遊んでください」なのだ。
これで遊んでいるとやっぱり本物のツマミを使って操作をしたくなる。



お次は書籍。
ちょうど3月11日辺りに知ったこの本「ふくしま原発作業員日誌」。
福島第一原発をめぐる真実を9年に渡って取材してきたもの。
まだ読んでいないため内容の程は分からないが、改めて原発の存在や必要性を考える機会としてこのタイミングは丁度良いと思い購入。



書籍といえば、webマガジンハニカムの月一連載で「BOOK REVIEW」というものがあり、そちらで依頼を受けました。

「グローバライズ」木下古栗

「こんな本を読みたいのですが」とリクエストすると、ブックディレクターである山口博之さんが選んでくれるというもの。
依頼のメールを受けた丁度その時、お酒のことを考えていたので、「呑めない人でも酔った感覚を味わえるような本」というなんともチンプンカンプンなリクエストをしてみました。
読んでいただけると分かりますが、面白い展開に。
こちらで薦めていただいたものも、なかなか楽しそうである。
こんな時に読むにはもってこいかもしれない程にぶっ飛んだもののようだ。
週末にぽっかり時間ができた、子供や家族と過ごす時間が増えたなど色々あると思いますが、ここで紹介したものを使ってそれぞれの時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか?






なんともスッキリしない状況ですが、CITERA®は店舗がなく、実物を見ることができないけれど、好きな時・好きな場所からオンラインで注文いただけるブランドであります。
そんな不便で便利なブランドならではの「トライアルサービス」というものがあり、
気になるアイテムをサイズ違いで注文いただき、試着後不要なサイズは送料無料で返送できます。
もちろん全て返送してもらっても大丈夫。
お店に行って試着だけして買わずに帰るのと同じです。
返送先が記入済みの伝票を入れてありますので、お近くのコンビニに持っていくだけです。さほど手間でもありません。
是非一度冷やかし程度でいいのでアイテムを お手元までどうぞ。
と宣伝しつつ、アイテムの方も宣伝しちゃいましょう!



こういうコードがプラプラと揺れるライトウェイトのバックパックが欲しかったので作りました。
結構な自信作。
もうスポーツやアウトドアブランドの軽量バックパックなんて使いたくないとずっと前から思っていたけど、ようやくそのタイプも作りました。
コード類のたるんだ感じが「お洒落」と思っていますが、皆さんはいかがでしょうか?





高級コットン素材の様でいてポリエステル100%だからドライな触れ心地に速乾性に優れたこちらのパンツ。
程よいサイズ感とシルエットで毎日履きたいと思える自画自賛のもの。
それこそトライアルサービスで手にとっていただいて感じて欲しい。
温かくなって外遊びを楽しみにしていたところで、この事態。
起こってしまったことは仕方ないので与えられた状況の中で最大限楽しく過ごすことにフォーカスしてこの事態を乗り切りるのが現代的な生き方だと思います。
それではみなさんまた次回までご機嫌よう!