STORY第42回はPWB 20C JKTについて。
このジャケットもポーラテック社の機能性フリース素材「POLARTEC Windbloc®」を使ったもの。
どんな素材かはこれを読んでいる人なら前回のSTORYも読んでいる(と思う)ので生地のことについてはもう書きません。
素材は分かったとして、アイテム名の「20C」ってなんだ? ということなのだが、それは「20世紀」のこと。
オーストリアの軍事歴史博物館を訪れたときに見た、1900年代初頭ヨーロッパ軍の将校用ユニフォームデザインをモチーフにしたので「20C」と名付けた。
もっと古い時代、16世紀以降のものなども展示されていてとても刺激的だった。
もちろんそのままではなく、街着として着やすい様にシンプルにしつつも特徴的な部分を残した、という感じ。
そこに機能素材と、指先に伝わるスライド感が上品で心地よい上位品ファスナーを使い、オリジナリティーのあるジャケットに。
また、アクセントとして使われているPOLARTEC® 300という最高峰フリースが、このジャケットを上品に見せるのに一役買っている。
一見、アウトドアアイテムとは程遠い雰囲気だが、実は最もアウトドアアイテムっぽくも見える。
使っている素材は当然だが、ルックス的に見てもヨーロッパの山岳地帯にハマりそうだし、ゲレンデにだって相性が良さそうだ。
もちろん街着としても機能する。Tシャツの上にこれを着て、ミドルレイヤーとしてコートやシェルジャケットを合わせる、なんていうスタイリングも良い。
グレーのフリースと赤いトリムラインが中から覗き、地味目なスタイルにも遊びを感じさせてくれるだろう。
防寒的には、身体から出る熱をしっかりと中に留めてくれるから、ファースト・ミドル・アウターとジャケットの生地同様3レイヤーで着用していれば、十分温かく薄着であっても問題ない。
シンプルな構成のスタイリングかもしれないが、POLARTECのフリースが2種類使われていたり、トリムラインの赤がアクセントになったり、質感の面白さもあって飽きることはないだろう。
立派な機能素材を2種類も使うことで「欲張らずに一つを丁寧に使ってくれ」とメーカーから怒られそうだが、他とは違う贅沢なアイテムにしておきたかったのだ。
衣服を選ぶにはやはり実際に試すのが一番。
自分にフィットするかどうか、またアイテム自体がどういったものなのか、実物を見ることで必要なものだけを選ぶことができる。
ものが溢れているこの時代、的確に必要なものを選ぶためには冷静に見定める時間が必要だ。
そのために、是非トライアルサービスを使ってみて欲しい。
自分の落ち着ける空間で商品を手に取り、ゆっくり吟味してから決めてもらえればいい。
このサービスを通してそんな時間をCITERAは提供している。
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