PRODUCT STORY

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA

 

「EZ PACKER」EZ=EASY。
この想像に難くないアイテム名に込めた想いは、誰でも気兼ねなく簡単に、手軽に気負いなく使えること。それは使い勝手だけではなく、見た目も含めて。どちらかというと使い勝手よりも、その「EASY」は見た目の方に掛かっている。

最も使い易い、かどうかは分からないが「世の中でバックパックの中のバックパック」といえばこの形だろう、と自分は思っている。最もベーシックなバックパック、と簡単に言った方が良いのかな……。そんな風に安易につけたアイテム名こそ「イージーだ!」。な~んてお叱りを受けそうだが、付けてしまったものはもう仕方がない。これで行くしかないし、変に考え過ぎなだけで意味のない名前をつけても空っぽなだけだしね。


元々はメッシュだけのものと思っていたけど、そういった商品はどこかで見たことあるし、夏しか使えそうにないってのもなんとももったいない。あと、網目から何か飛び出してもみっともないし。ベーシックなバックパックなら通年使えるものでないとダメだなとも思いますし。とは言え、ベーシックタイプにしてはプライスとして高い方だから、みんなが買い求めるものでもないのでそういう意味でこれはベーシックとは言えないよね……。






でもね、でもね。
CITERAの様なブランドはそれでいいと思っています。他にはないものを作っている訳で、他とプライスポイントで競争しているわけでもないし。使い易くて格好良くてかわいくて素敵で面白いことが大切。だからと言ってべらぼうに高いものはだめだけど、こういったものを作ると少々高くなってしまう。贅沢品ではあるけれど、バックパックに関しては自分のポリシーを大切にしたい、という人であればそこは理解していただけると思っている。何より自分自身がそうであって、自分に合うものを常に探してて、そしてそれが見つかった時に少々高くても「これだ!」と思うものであったら飛びつく。

もちろん自分にとっては高すぎて無理をした結果「あいたた……」と後で凹むこともあるが、結果として買ってよかったと思うことの方がほとんどである。いや、よかったことしかない。そういう行為は、自分を鼓舞するための燃料のようなものだと思っているので。


今の若い世代にはこういった考え方は通じないのかもしれないけど、それぞれの世代で考え方や生活スタイルは違うもの。だから互いにとって正解も間違いもないのである。今はものを持つことに価値を求めない風潮があるが、動物のように何も持たないということは無理だ。せめて最低限の身の回りのものを持つのに、このEZ PACKERくらいの大きさのバックパックがあってもいいじゃないか。

ちょっと控えめに言ってしまったので言い直させてね。このEZ PACKERを使えばいいじゃないか。いや、使って欲しい。お願い使って……(泣)。


泣き落としは冗談ですが、「これいいなぁ」と思う人は泣かれるまでもなくポチッとなるわけで、ポチッと行かない人がどうのというわけでもない。

ただこういうメールを通じ、CITERAを作っている人間が一体どんなことを思ったり、考えたりしているのか知って欲しいのである。そしてその次くらいにアイテムのことを「へぇ~こんなの作るのね」と思っていただけるだけでいい。このメルマガを読み、こうしてあなたと僕が間接的にコミュニケーションできることが楽しいのだ。

だから、このEZ PACKERやメルマガを媒介にして、会ったことのない者同士が繋がり世界が広がる。使ったことをSNSに投稿したり、フィードバックをサイトの問い合わせメールにしたり、僕に直接メールくれたり(naoki@audioarts.jp)。この機会を自分自身で次の行動に繋げることが大切だ。CITERAってブランドの本質はそういうところにある。


僕自身、出不精、人見知り、人前嫌いで引きこもってる方が得意な人間だ。この画像みたいに両手を広げてwelcome!なんて感じじゃない。でもそれじゃダメだと思い、CITERAを使うことで外に一歩出る、近所でもどこか遠くでも出て、自分の世界を広げるためのきっかけにする、という自分への動機作り。そんな想いだ。だからメールアドレスも公開するわけ。ドアを出れば街があって、その下には常に大地がある。CITYとTERRAだ。それがCITERAだ。

しかしこのネーミングも安易だな、なんて思うかもしれないけど、このくらい安易な方がわかり易くていい。昔は、難しく考えれば考えるほどいい、人がわからないくらい難しいのがいい、と思っていた。というよりそういうのが好きだった。そのお陰もあって友達は実に少ない。まあ真面目にスケボーしてたから多少はいたけど。

始めに言えばよかったですが、バックパックに関しての詳しいことは
アイテムページに載っているので、そっちを見てくださいね。

じゃあこれは一体なんなんだ?と思うかもしれないけど、STORYメルマガって終始こんな調子なんです。初めて読んだ人は「?」マークの連続だろうからサイトの
アーカイブで過去のSTORYを読んでみてください。

では最後にこのバックパックのいいところをいくつか。軽いのにしっかりしてて見た目が高そう(実際高い!でもお値段頑張ってます)。あと形もコロッとしててかわいい。それでは、また別のアイテムのSTORYメルマガで会いましょう。


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