PRODUCT STORY

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA®

 

STORY第46回は18FW WAVEシリーズについて。
WAVEシリーズはCITERA®スタート時から毎シーズン用意しているアイテム。そのシーズンに見合った生地を使い、仕様、デザインなどを少しずつアップデイトさせリリースしている。







繊維業界は日進月歩である。
日々新しい繊維が開発され生地となり服になっていく。
その陰で消えていく生地もたくさんある。
質感は良いが触れ心地が悪い、機能性は高いが硬く着心地が悪い、使われる機会が極端に少ないなどを理由に品質向上のために新たなものに入れ替わる。
そういったことを繰り返しながら、より良い生地が開発され続けている。





それと同じ様にこのWAVEシリーズもシーズンごとに最良の製品状態で世の中に放たれていき、より良い製品としてまた次が現れる。
それは若者が互いに文武の腕を磨き励まし合う、切磋琢磨する様子に似ている。より良い成績のために現状に満足せず、「もっともっと!」と向上心をむき出しにして突き進み輝き続ける若者の様にだ。





実際にWAVEに使う生地では、質と機能どちらにも偏り過ぎないポイントを見極めつつ、綿と化繊の割合や厚みなどを検討しなければならない。保温性や伸縮性といった機能面を追求し過ぎたために肌に触れる質感が良くなかったり、数パーセントの化繊の違いでピリングが起こりやすかったりなど、毎シーズン出る課題点を一つづつクリアさせている。






もちろん、クリアしたはずなのに思いもよらず別の事態が発生したりもするが、とにかく課題をクリアする努力の繰り返しでしかない。
すべての努力がすぐに形となって成果を生むわけでもないので、それがいつどの様な形で成果となって返ってくるかもわからない。
大切なのは、その努力をやめないことだ。
どんなに技術が進み人を驚かせたとしても、その陰には日の目を見ずに消えていった努力も存在する。成果や成功はその陰があればあるほど手にすることができるものだと信じたい。





人が生み出すものは寄せては返す波の様に次から次へと現れては消えていく。
その積み重ねの上に私たちは存在し、自らの力で常に積み上げ続けている。そこには無駄なものなど一つもなく、もし無駄だと思えるものを作ったとしたなら、それは人間の個性の一つであると考える。





そしてその個性が地球に害を与えているのだとしたら、文明は自ら滅びる道を選ぶはずだ。
それは人間も地球が作った自然物だからであって、これまでにいくつもの文明が消えていったのもそういった経緯だと思えてくる。
だからと言って落胆してはいけない。消えていった文明があるからこそ今の文明があり、過去に学び新たなより良いものを生み出すことでより永く存在し続けられるのだ。
だからこそ人は諦めずに作り続けなければならない。




話は大きく飛躍してしまった上に大袈裟になってしまったが、人はこの自然の摂理ともいうべき連鎖の中にあるからこそ、WAVEシリーズはシーズンごとにアップデイトし続けられるのである。
もちろん、WAVEだけではなく人間の作る全てのものがそうであり、また人間のDNA自体にもそう刻まれているのだろう。
よって必然的に進化するための努力からは逃れられないのだ。それは文明が繁栄し続けるためにより良い子孫を残そうとする性なのである。

そう考えれば考えるほど、WAVEシリーズはCITERA®にとっては進化の度合いをみるためのモノサシなのではないか?と思えてくるのだ。




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