PRODUCT STORY

Entries by Naoki Ei, the Director/Designer of CITERA

 

STORY第43回はPWB P-COATについて。
商品に関するSTORYメルマガがこのところ続いているが、そろそろ気温もアウターを求める温度になってきているので、皆さんの今年のアウターの選択肢の一つとしていただきたいと思いメルマガを配信している。




さて、このコートもポーラテック社の機能性フリース「POLARTEC Windbloc®」を使ったもの。
とにかく軽く、ストレッチが効いている上に風や水を通さないのが特徴。
以前から、Pコートを着たいと思っていたけれど、甘やかされた身体と今の気分に合うものを見つけることができなかった。
ディテール的にはヴィンテージのものが好きだけど、ドカっとしたシルエットは違うし、コレクションブランドが出すオーセンティックなものも良いけど上品すぎる。変わらず出し続けている老舗ブランドのスタンダードなタイプも良いけど、結局重さで疲れて一冬通して着なかったりするし、などなど。



そんな感じなのでPコートを求める僕の心の隙間を埋めるものも見つからず、もう何年もPコートに袖を通すことができていなかった。
最後にPコートを着たのは確か20年くらい前のことで、それはフリース製のPコートだった。
質の悪い素材だったためにレースカーテンのごとく風を通し、2秒で毛玉が付くような粗悪なものだった。
試着をした瞬間の異常な軽さにやられ、即買ってしまったのだ。
素材の性質をよく考えもせずに……。




それがずっと頭にあり、アウトドアブランドなどがポーラテックの防風フリースを使っていたので「Pコートでも出さないかなぁ」なんて期待していたが、そんな商品は登場したこともなく時は流れた。
かといって、アウトドアブランドが出したところで買いたくなるようなPコートであったかはわからないけれど……。

そんなわけで、どのブランドもポーラテックの防風フリースを使ったPコートをリリースしてこないのをチャンスとばかりに、CITERAが満を持してPWB P-COATをリリース。




Schott、FIDELITY、STERLINGWEAR OF BOSTONなど、軍にも供給していた様な老舗ブランドのPコートを、素材だけ変えてそのままというのでは芸がなくつまらない。
シルエットはもちろんフィット感を調整出来たり、細かい仕様やボタンにオリジナリティがあったりして、それぞれのパーツに意味も存在感もある。
それなのに邪魔にならず「オーセンティックな雰囲気+α」なとても気の利いたPコートなのである。




このフリースの質感は丁寧に圧縮された上質なウールにも負けない雰囲気がある。
着方次第ではかなり上品にも見えるので、スーツの上に着ても良いだろう。
出張の移動時に重くて邪魔になることもない上、カジュアルな格好にも合うからこれからの時期これ1枚で事足りる。

そんな便利なPコートを試してみて欲しい。今期から始まったトライアルサービスを使い、この着心地・質感・機能性を感じていただきたい。

試してみて違ったら集荷の連絡をして返してくれるだけいい。
大した手間もないので怖がらずにどんどんこのサービスを活用し、CITERAのアイテムの良さをもっともっと知っていただきたい。


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